レビュー一覧に戻る
悲しみよこんにちは

悲しみよこんにちは

BONJOUR TRISTESSE

94

bakeneko

5.0

ネタバレセシールカットは鮮烈です!

フランソワーズ・サガンのあまりにも有名なデビュー作を、米英のスタッフが映画化した繊細な少女心理を描いた佳作であります。 えー、この映画はもちろんフランス人の原作からなるフランスを舞台にした作品ですが、主演のジーン・セバーグはアメリカ人、監督のオットー・プレミンジャーはドイツ系アメリカ人、主要な大人のキャストも、デヴィッド・ニーヴンとデボラ・カー (何処から見ても英国紳士&淑女)なので、フランス的なものは、脇を固めるミレーヌ・ドモンジョとリビエラの風景、ジョルジュ・オーリックとジュリエット・グレコの音楽という周辺的なものとなっています。 しかしながら、どう見てもフランス人に見えない主演者達に目をつむれば、“繊細にして時に無垢に残酷な”少女の心理を上手く描いていますし、ジョルジュ・ペリナールのキャメラも美しく登場人物と背景を映し出していて、感傷的な音楽に良く映えています。 “意外と混成チームにしては頑張っている”と本家のフランス人も感心していた、感傷ドラマの佳作であります(サガンの伝記映画の公開前に予習しては?)

閲覧数1,052