彼女について私が知っている二、三の事柄

2 OU 3 CHOSES QUE JE SAIS D'ELLE/TWO OR THREE THINGS I KNOW ABOUT HER

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彼女について私が知っている二、三の事柄
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(6件)

知的66.7%不思議33.3%

  • rec********

    5.0

    ゴダールを畏れるな

    公開から半世紀が過ぎようとしている本作ですがいまだ色褪せぬ神出鬼没ぶりです。 ゴダールを否定するのは容易かもしれませんが実行してしまう事への畏怖は禁じえない事を正直に告白します。 その畏れが無くなるまでゴダールを観続けるしかありません。

  • ********

    5.0

    最初からやり直し

    1966年。ジャン=リュック・ゴダール監督。都市計画が進行するパリ郊外。アパートに住む主婦は昼間買春しなければ生活ができない。物は豊かになる一方で、階級差は広がり、ベトナム戦争は拡大し、人々はますます孤立化している。現実から離れた観念の世界、具体的な関係とは異なる表現の世界だからこそできることがあるのではないか、とゴダール監督は言う。「最初からやり直さなければならない」。

  • 一人旅

    3.0

    大量消費と物質主義

    ジャン=リュック・ゴダール監督作。 【ストーリー】 パリ郊外。主婦ジュリエットは夫ロベールと二人の子どもと平凡に暮らしている。しかし、ジュリエットは夫が仕事をしている間に売春をしていた・・・。 正確なセリフは忘れてしまったが 「何かを買うと何かが買えなくなる」 といった類いのセリフがある。 欲しい物は全て手に入れないと気が済まないという人間の強欲さを象徴しているようだ。 物が欲しい→でも金が必要→売春で小遣い稼ぎ ジュリエットが売春をする原動力となっているのが物欲だ。物を買うという行為が何よりも優先され、その行為が現代人の最上の歓びになりつつあることを危惧している。それと同時に、本来人間が人間と関わり合うことで得られる根本的な精神的歓びが失われつつあることを意味しているようだった。 確かに街中には「商品買え買え!買ってケロ!」アピールで溢れかえっている。企業CM、街頭宣伝、チラシ、勧誘・・・数え上げたら切りが無い。生きていくためには金を稼ぐ必要があるし、国や企業の経済成長のためにも国民による活発な消費活動は必要不可欠だ。だけど、経済的利益を確保・拡大させる代わりに、人は大切な何かを犠牲にしているのではないだろうか。 終盤、画面いっぱいに無数の商品(洗剤とかその他色々)が映り込んでいくシーンが印象的で、本作のテーマを端的に表現している。 それにしても面白くない。ゴダール映画・・・何で楽しめないんだろう...............。

  • spa********

    3.0

    愚作の傑作、または、完全なる愚作

    単に肉体的なアクションの不在のみならず、物語のアクションも不在で、この映画を非アクションの映画、つまり言葉の映画として受け入れなければいけない。画面は相変わらず素晴らしいが、その言葉にどこまで観客が付き合っていけるかに、この映画をどう見るか、どう感じるかがかかってくる。ゴダールという存在自体がほとんど観客に威圧しながら突っ走り、突き付けてくるので、ゴダールを愛し信じるのか、ゴダールを憎み疑うのかで、決定的に評価が変わってくる作品だと思います。 私はと言うと、「ゴダールと言う人間を徹底的に軽蔑し、ゴダール作品を愛する」という曖昧な立場にいるので、この愚作に星3つと言う曖昧な評価しかできません。 最初にこの作品を見たときも、今回も、どうしても、映画の中の言葉につきあっていられず、途中で飽きてしまう。フレーミングは流石に素晴らしいし、色も素晴らしい。でも、今作に面白いシーンは一つもなく、引用された言葉にもリズムを感じない、「気狂いピエロ」のように、言葉が見事なリズムを作り出し、画面はアクションしている、そして、シーンが眩しいほどに輝いている、といったシーンが一つもなく、はたして映画としての素晴らしさを持っているのだろうかと考えたら、やっぱり、愚作であるという評価になってしまう。 しかし、愚作の傑作としても評価する事が出来ない訳ではない。それは、言葉の映画を撮ったという事、それらを表現する画面の素晴らしさにあるが、これを受け入れるには、先にも書いたように、「ゴダールを愛し信じる」しかないと思う。 「ドキュメンタリー・タッチで描いた作品」とヤフーの作品紹介に書いてあるが、私が思うに今作は「ドキュメンタリーをゴダール流劇映画として作った作品」とするのが、最もしっくりくる表現だと思う。 映画が終わっても登場人物は最初と何も変わらず、映画の中で物語に対してアクションを起こす事がない、つまりドキュメント(真実)を劇映画としてゴダールが演出した劇映画なのだ。

  • kow********

    5.0

    ゴダール=偉才の証明

    タイトルの≪彼女≫とは、主婦でありながら子供を預けて娼婦のアルバイトをするヒロイン(マリナ・ヴラディ)の事であり、パリ首都圏の街の事である(どちらも女性名詞なのだ)。 我々はわが身を削って生活の糧を得ている…男は機械や道具を使い、女は身体を使い…そしてパリ首都圏も身を削っている…それは整備拡張工事の一環として、公共施設や道路のあちこちが工事中だから。 そんなユニークな発想を基に語られるエピソードは断片的で、まるでパズルの様だ…そうゴダールは映画を破壊し、再生させる…ゴダール自身によるぼそぼそ喋るナレーションは、意図的に理解させまいとしているかの様に観念っぽく、ヒロインを取り巻く人々の会話も、自分勝手な事をお構いなしに喋っている…時折、カメラ目線で我々に話しかけるのだが、否定的で批判めいた事ばかり話している…例えば「夢を見ても朝起きると身体がバラバラに引き裂かれた様に感じる」だとか虚無的な日々のメランコリーを吐露したり…。 ヒロインの夫(ロジェ・モンソール)は整備工なのだが、夫人の売春に気づいていない…しかしこの夫婦はなぜかうまく言っている…一緒にベッドに入るくせに、互いに無関心なのだ。 突然鳴ったり途切れたりするBGM、タイトルロールもエンドロールもない唐突な始まりと終わり、数字や文字のコラージュされた画面、そしてサルトルなどの引用…。 ゴダールはキャンバスに絵の具を薄く塗り、新聞紙や雑誌の切り抜きをペタペタ貼ったアブストラクト絵画の様な映画を撮る…今から44年前に、近年の映画作家たちより新しい映画を撮っている…やっぱりゴダールは偉才。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
彼女について私が知っている二、三の事柄

原題
2 OU 3 CHOSES QUE JE SAIS D'ELLE/TWO OR THREE THINGS I KNOW ABOUT HER

上映時間

製作国
フランス

製作年度

公開日
-

ジャンル