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ガバリン (1986)

GOBLINS/HOUSE

監督
スティーヴ・マイナー
  • みたいムービー 2
  • みたログ 58

3.00 / 評価:10件

ホラーの王子様

  • 玉吉 さん
  • 2009年2月12日 16時11分
  • 閲覧数 908
  • 役立ち度 17
    • 総合評価
    • ★★★★★

カナボンさんに同じく。
先週の「屋敷女」鑑賞後、目を閉じれば
脳裏にびしゃあっ!と飛び散る血に悩まされ
ミッキーマウスの耳が付いた子供用の
工作バサミにすら怯えてしまう始末。

でも、ホラーは観たい。ただし
ちっとも怖くない、健全なホラー映画。
そんな、辛くないカレーみたいなのがあるのか?

あるのだ。


住宅街に佇む古屋敷、コッブ邸。
ホラー作家ロジャー・コッブは
この屋敷に以前住んでいたが
息子ジミーが失踪するという事件が起きていた。

その後の行方も知れず、家庭は崩壊。
そんな中、屋敷の主人である叔母が首つり自殺。
屋敷に戻ったロジャーの前に、叔母の亡霊が
現れ、告げる。

 この屋敷は、呪われている…!

次々と襲いかかるガバリンの群れ。
屋敷中にぽっかり開いた異次元への扉。
その向こうには、囚われの身となったジミーが
自分の助けを待っている。

ジミーを攫ったのは何者なのか?
そして、その理由は?

果たして。
ロジャーは屋敷に隠された謎を解き明かし、
ジミーを助け出すことができるのだろうか!?


1985年の作品。
製作はショーン・S・カニンガム。
監督はスティーヴ・マイナー。
御存知、「13日の金曜日」シリーズ初期の造り手達だ。

ドキュメンタリー「封印殺人映画」によると、
当時エスカレートの一途を辿ったスラッシャー映画に
対するPTA等の抗議を憂慮し、配給のパラマウントは
84年の「パート4・完結編」でシリーズの終息を決定。
(もっとも、翌年にはシリーズを再開してしまうが)

ポルノかホラーしか稼ぐ術を知らない
彼ら3流映画人は、なるべく世間に嫌われない
ホラー映画の創造を強いられることになった。

" a world acclaimed and NEW TYPE of Horror "
世が待ち望んだ、「新しい形」。
とどのつまりは、年齢制限の付かないホラー映画だ。
流血は厳禁。コケ脅しも控えめに。
とにかく、こんな映画を観るとサイコになる。
そんな声があがらないような配慮が肝要だ。

ディズニーランドの白雪姫。
あれもなかなかオドロオドロしいが、
あれに難癖をつける「良識派」はまずいない。

なんでって、子供がビビる程度だからだ。
そう、トラウマなんかにならない程度。
SCREAM?いらない。

主演はあら懐かしやのウィリアム・カット。
当時、胸に?マークをつけたおとぼけヒーローで
人気を博していたお茶の間俳優だ。
「まるっきり怖くない」ホラー映画には
まさにうってつけの男。

JUST FUN!!

…とは言うものの。
所詮は3流映画屋のやること。
「パズル・スリラー」と銘打った謎解きトリックは
大した成果も挙げられず、
良くできたファンハウス・アトラクションのような
楽しさが醸成出来ていたとも言い難い。

結局は、世の顔色を窺って「けしからん」ものを
排除したホラーが一体どんなものになってしまうか、
それを示す好例となってしまった。

怖くないホラー。それはまさに、

辛くないカレー。
酸っぱくない梅干し。
塩辛くない塩引き鮭。

さしずめ山岡さんなら
「こんなホラー、観れないよ!」
と一蹴するところだろうが。

子供味覚の私は、こんなカレーの王子様みたいな
全く辛くないホラー映画が、結構好きだったりする。

詳細評価

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