鞄を持った女

LA RAGAZZA CON LA VALIGIA/GIRL WITH A SUITCASE

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鞄を持った女
3.8

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25%
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8%
作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(6件)

ロマンチック14.3%切ない14.3%セクシー11.4%かわいい11.4%悲しい8.6%

  • bar********

    4.0

    カルディナーレの映画です

    鞄を持った女。クラウディア・カルディナーレが美しいですね。 ストーリーは上流の子息と、女優の恋愛物語です。あらすじの通りに話は進んでいくのですが、王道ともいえるパターンの恋愛劇ですね。 世間ずれした女と世間ずれしていない男。こういったお話は文学でもよく出てきます。この場合、途中から女の犠牲的精神が浮かび上がってきます。そこに純情さが芽生えて、男の純情さと融合するのですが、世間的なしがらみに囚われて、悲劇的な結末を迎えるのですね。 この映画はしっとりとした味わいになっていて、ヨーロッパ映画では(少なくとも日本に紹介されるヨーロッパ映画では)わりとめずらしい映画だと思います。まるで日本映画です。そっとふれ合う慎重さとか、呆けたように見つめ合う数秒間。意識して感情的な映画に仕上げようとしているように思います。 私はクラウディア・カルディナーレの演技は特に見事だったと思います。 ただ特筆されるべき映画かというと……(^▽^;) といった印象です。デジタルリマスターされましたが、その価値があったのかというとやや疑問が残ります。

  • 一人旅

    4.0

    発掘良品を観る #401

    TSUTAYA発掘良品よりレンタル。 ヴァレリオ・ズルリーニ監督作。 イタリアのパルマを舞台に、純情な学生とクラブ歌手の恋の顛末を描いたドラマ。 『家族日誌』(1962)のヴァレリオ・ズルリーニ監督による恋愛ドラマで、『激しい季節』(1959)にも見られたような歳の離れた男女の恋の顛末を映し出しています。主演はデビュー間もない頃のジャック・ペラン、相手役にCCの愛称で知られるクラウディア・カルディナーレ。『激しい季節』のヒロイン、エレオノラ・ロッシ=ドラゴと比較すると野性味二倍増し+やさグレ感漂うワイルド系美女です。 お話は古都パルマを舞台に貴族階級に属する16歳の少年ロレンツォと年上のクラブ歌手アイーダの出逢いと恋の顛末を描いた恋愛ドラマですが、『激しい季節』では男女が分かりやすく相思相愛に発展するのに対して、本作では少年ロレンツォが半ば一方的にアイーダに恋心を抱きます。経済的に困窮するアイーダに対して、叔母から貰った小遣いで素敵なドレスを購入してあげたり、手紙と称して現金を手渡すなど、年端もいかない少年のくせに完全な“逆ヒモ”状態になるのです。そうしたロレンツォの優しさに途中まで甘えるアイーダですが、ロレンツォへの恋心を確信させる描写は終盤に入るまで描写されません。そして、経済的にリッチな貴族階級の純情な少年と、故郷に子供を残して各地を転々とするワケあり年上女アイーダの恋は、周囲の大人による余計な介入とアイーダ自身の愛の葛藤と罪悪感によって悲劇的な結末へと向かってゆくのです。 お話自体は年下男と年上女の後ろめたい恋というパターン化された内容ですが、やはりズルリーニ監督の演出が秀逸です。『激しい季節』とは異なり肉体関係に発展しないプラトニックな恋にズルリーニ監督の繊細な演出が溶け込みます。アイーダの腕に優しく触れるロレンツォに秘められた諦めと哀しみの情が胸に迫りますし、浜辺での抑えきれない欲求の衝突は同じ浜辺でも『激しい季節』とは意味合いの異なる味わいがあるのです。そして何より、初心で純情な少年像を見事に体現してみせた若き日のジャック・ペランと、『鞄を持った女』の題が示す通り流浪の女としての生き方しか選べないカルディナーレの悲哀に満ちた演技に魅了される作品です。

  • 柚子

    4.0

    ジャック・ペランの、可愛さよ♡

    16才の少年が、未亡人の美女に惚れてしまう 多感な少年の、繊細な心を、ジャック・ペランが見事に体現している 幼すぎるゆえに、愛し方すら知らない まだ若い未亡人役、クラウディア・カルディナーレも、またいい   彼女もまだ子供のような部分を持ち、ピュアな二人のキスシーンは、印象的 あと何年かしたら、きっと素敵な恋人同士になれただろうに… 切ないね…

  • bakeneko

    5.0

    ネタバレ浴槽は黒大理石製じゃなくちゃ!

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • yad********

    5.0

    純愛

    『鞄を持った女』は僕にとっての、“とっておきの映画”です。。。 もうこの題名を思い出すだけで胸がキュンキュンする(苦笑) 十六歳の青年が年上の未亡人へ注ぐ純愛を描いた作品です。 その様子を、 決して“綺麗”“崇高”などと耽美的に奉っていない所が良い。 でもそこは叙情的で良心的で情感溢れる作風のズルリーニ監督・・・ 結局は、とても綺麗で崇高な純愛ストーリーに仕上がっています。 そうなんです、プラトニックなんです、とても。 このアイーダという名の未亡人をC・カルディナーレが演じてますが、 この頃の彼女は野性的なエロティシズムの芳香を出しまくりの、 まさに全盛期だったのに、主演二人が手を繋ぐまで、 映画が始まってから1時間以上かかってます(笑) キスしたのは終盤に差し掛かって、やっとです。 相手は16歳の青年だから、当然と言えば当然なんですが、 それでもこの2つのシーンは素晴らしい名場面です。 慈しむような笑顔だったアイーダは、青年から手を握られて、曇った表情へ一変させる。 そしてそっとその手をふりほどきます。。。 まだ世間知らずで純粋な彼の・・・その一途な想いを受け入れる訳にはいかないのです。 ぎこちなく、振り解いた自分の手のやり場に困る彼女・・・ ここはむしろ彼女の方が切ない気持ちだったろうと思うのです。 手を握るシーン・・・ラストでも描かれてます。 青年の戸惑いの手の動きはもう、あまりに切なすぎて胸が締め付けられます。 たった“手を握る”という些細な行為でさえ、こんなにも哀切に訴えかける 見事な演出手腕は、流石ズルリーニ監督です。 そしてこの作品で唯一とも言えるラブシーンは、珠玉の名場面です。 夕暮れの砂浜で、シルエットとなって重なる二人の唇。。。 モノクロ故の情緒って点も確かにあるけど、もしカラーだったらどんなに美しかったろうか・・・ と思うと残念でなりません。 ここのキスシーンは一応、名場面として知られていますけど、それよりも僕は、 二人抱きしめあった時のロレンツォ青年の、感極まった表情がとても印象的です。 ここに至るまでねぇ・・・色々あったのですよ・・・書ききれないから端折りましたが。 あっ、端折るには勿体無い素晴らしいシーンがもう一つあるので、サクッと紹介。 2階のバスルームからバスローブ姿で出てきたアイーダが階段を降りる時、 ロレンツォはオペラ『アイーダ』のアリア「清きアイーダ」のレコードをかけます。 笑顔で階段を降りてくる彼女を見上げる彼の表情は、とても幸せそうです。 一段降りるごと、彼女が青年へと近づいてくる、その距離は心の距離感でもあります。 観ているこっちも、胸がドキドキしました(笑) 柄にも無く甘々なレビューを書いてますが、このロマンスの顛末はねぇ・・・ ここの“あらすじ”に結末が書かれているから僕もばらしますけど・・・ 本当に悲しくて切ない。。。 このラストのシークエンスは多くの事を物語ってます。 とにかく・・・切ないとしか言えないのですよ。。。 青年から大人へ成長する・・・その通過儀礼って切ない。 彼が良かれと思ってやったこの最後の行為・・・これって汚れた大人がやる事。。。 誠実で真っ直ぐな愛情を注がれ、本当の愛を知った彼女・・・ 今までずっと自分の為に無理してくれた彼に、彼女が始めて彼の為に行なった事とは・・・(涙) ここまで、一生懸命良い所だけを拾っての絶賛レビューをしましたが、 いざ鑑賞したら多分、退屈だと思います。。。 このレビュー冒頭で書いた“とっておきの映画”な理由はこれです。 胸がキュンキュンする感傷だって、結局は自分がこの作品と出逢った時の、 その当時の年齢やら生活状況といったタイミングが左右するんですよね。。。 だから人にはオススメできないけど、自分にとっては名作なのです。 因みに主題曲は名曲でして、大ヒットしました。こっちは万人受けすると思います♪

スタッフ・キャスト

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受賞歴

カンヌ国際映画祭第14回

ベスト・セレクション

基本情報


タイトル
鞄を持った女

原題
LA RAGAZZA CON LA VALIGIA/GIRL WITH A SUITCASE

上映時間

製作国
イタリア

製作年度

公開日
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