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鞄を持った女 (1961)

LA RAGAZZA CON LA VALIGIA/GIRL WITH A SUITCASE

監督
ヴァレリオ・ズルリーニ
  • みたいムービー 14
  • みたログ 40

4.06 / 評価:18件

浴槽は黒大理石製じゃなくちゃ!

  • bakeneko さん
  • 2017年3月30日 17時43分
  • 閲覧数 693
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

北イタリアの古都パルマを舞台にした貴族階級の学生とステージガールの淡い恋物語で、放蕩者の兄が近接する海浜リゾート地のリッチョーネから誑かしてきて放り出されて困っている女に同情した高校生の弟があれこれ世話を焼くうちに一途な恋に落ちてゆく青年の純情と、既に世間の荒波に揉まれて海千山千の女の“奔放と情愛の間を揺れ動く感情”が、教会を中心とした古い町並みに映し出されてゆきます。

同じズルニーニ監督が造った姉妹編とも言える“学生と未亡人の恋を活写した”前作「激しい季節」の主人公を演じたジャン・ルイ・トランティニャンがデビューしたばかりであった様に、本作でもあどけないジャック・ペランの20歳のデビュー時代を観ることが出来ます。
また、クラウディア・カルディナーレはまだ23歳ですが庶民階級の女の貫禄を生き々と演じていて、この“庶民感覚表出の巧さ”が「山猫」の役柄へと繋がってゆきます。
パルマの聖堂や教会の古い街並みやリッチョーネの海辺の砂浜などのイタリアの夏の風景も見ることが出来る作品で、劇中で十曲以上使われる、“皆殺しの歌(El Degüello)”♪や“月影のナポリ”♪などのバックに流れるポップスも1960年代前半の空気を感じさせます。
主演の2人の他に、ロカルド・ガローネやジャン・マリア・ボロンテも出演している作品で、「山猫」と同じ”ちょっと俗っぽい神父”を演じるロモロ・ヴァリが印象に残ります。

イタリアを舞台にした年上の女性と青年の恋ということで「激しい季節」、「終着駅」と類似した設定ですが、前2作のヒロインが中流以上なのに対して、本作のヒロインは徹底した庶民であるところが出色で、題名の如く―“大きな鞄にあれこれ詰め込んで持って歩く”イタリア下町の庶民性丸出しの女の無邪気さ&バイタリティ&情を体現したクラウディアに拍手する映画であります(23歳でこの演技力♡)。

ねたばれ?
夜中の2時でもイタリアの駅は開いているんだ!

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