本編配信
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作品レビュー(17件)
- エル・オレンス
5.0点
このレビューにはネタバレが含まれています。 - ジャビえもん
5.0点
ネタバレ奇跡の名作
このレビューにはネタバレが含まれています。 - bakeneko
5.0点
ネタバレ本名は“マリア”なのね♡
このレビューにはネタバレが含まれています。 - d_h********
5.0点
ネタバレ「道」より断然面白い
このレビューにはネタバレが含まれています。 - りゃんひさ
4.0点
『道』『崖』とフェデリコ・フェリーニ監督作品を観て、今回は1957年製作の『カビリアの夜』です。 先の2本とあわせて、「魂の救済」三部作と呼ばれているようです。 さて、映画。 ローマ郊外の貧しい石造りの家に暮らすカビリア(ジュリエッタ・マシーナ)は娼婦。 夜な夜な仲間とともに街道のコロシアム遺跡の前に立っている。 ある日、カビリアは情夫とともに川沿いを楽しげに歩いていたが、情夫によって持ち金4万リラの入ったハンドバッグを奪われ、川に突き落とされてしまう・・・ 無教養で乱暴だけれど陽気な娼婦カビリアが遭遇する可笑しくも哀しい物語を映画は綴っていきます。 情婦と別れてやけ気味の映画男優と過ごす一夜。 復活祭の教会での願いの儀式に参加する一日。 見世物劇場でかけられる催眠術。 そして、催眠術にかけられたカビリアをみてひと目惚れしたというオスカーという青年との恋。 ストーリーとしては散文的。 カビリアを演じるジュリエッタ・マシーナの生命感溢れる(それでいて世間を僻んでいる)演技が素晴らしいです。 と、それだけなれば、まぁ秀作といったところなんですが、『道』、『崖』、この作品と観てきて、これまでフェリーニをあまり好きでなかった理由を漸く発見しました。 たぶんフェリーニは神の存在(神の慈悲、神の愛)を信じていない、そんなものは端からない、と思っているのでしょう。 これは、イングマール・ベルイマン監督が描く「神の不在」とは大きく異なります。 ベルイマンは「神はいる、と信じているが、どうして神はいなようような素振りをするのか、神はいないのではないか、と不安に思ってしまう」という立場。 人間の弱さから発するもの。 対して、フェリーニは「神なんて端からいない。いるのは人間だ」という立場。 そして、人間そのものを肯定したり否定したりもしない。 愚かな人間は愚かである、愚かであることが素晴らしいわけではない。 愚かであることで救われることはない。 愚かな人間にも素晴らしいところはある、その素晴らしいところは素晴らしい。 素晴らしいところがあれば救われるし、素晴らしいところがなければ救われない。 フェリーニは、かなりのペシミストではありますまいか。 このペシミストとしての考え方が根底に流れているのを、個人的に感じて「あまり好きではないなぁ」と思っていた、と今回発見したわけです。 そうかぁ、ペシミストかぁ。 と(自分なりに理解して)判ったので、この後につくられた『甘い生活』『8 1/2』にも改めてチャレンジしてみます(以前、鑑賞してさっぱり理解できなかったので)。 評価は★4つとしておきます。 (生命感溢れるジュリエッタ・マシーナ、その生命感からラスト図らずも流れる涙とこぼれる微笑は、やはり素晴らしい)
スタッフ・キャスト
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受賞歴
アカデミー賞第30回
カンヌ国際映画祭第10回