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神風

神風

KAMIKAZE

95

mii********

3.0

意味無く、女子アナが狙われる!

これは、紛れも無いフランス映画である。 それでいてタイトルは『神風(KAMIKAZE)』なのです。 突然リストラされた初老の天才科学者が会社への恨みからとてつもない兵器を作り出す。 それが「殺人超音波銃」だった! TVのブラウン管に向けて照射すると、増幅された超音波がアンテナをめぐってTV局のテレビカメラで今まさに写しだされている被写体を射抜く殺人兵器なのだ。こんな凡人では発想すらできないハイテク機器を簡単に作ってしまうおっさんが、なぜ会社をクビになっちまうのかがよく解らんところでして、ちと苦しい展開でもありました。 動機もえぐいところ、会社がクビで一日中、家でTVをつけっ放しにしていると嫌でも耳に入ってくるTVの音声。そして「女子アナたちが、どれもこれも私の神経に障った」と言うものだ。それで、「世の中に私の優れた才能を見せ付けてやる!」ときたもんだから、このおっさんにはやられてしまう。 生放送の女子アナ連続殺人事件の捜査にあたった刑事さん。この事件の真相をいち早く見抜いた活躍が孤軍奮闘でかっこいい。 そして問題の作品タイトル『神風』ですが、この内容からですと何ら関係も脈絡もないです。このおっさん科学者が劇中の仮装パーティーでの出で立ちが、漢字“神風”の刺繍入りのガウンを着て頭には日の丸の鉢巻、さらには目張りを強調したメイクで気味悪さを演出したとしかうかがえないものでした。 リュック・ベッソン監督のもと助監督をつとめていたディディエ・グルッセの監督デビュー作だとのことで、日本贔屓の作風もうなずけるところなのかな。 しかしこの監督はこの1本しか撮っていない。この作品を観ると「うん」とうなずけるものだ。 リュック・ベッソンばりのラストは物語に確実に?ワビサビ?を入れるものとなった。 パッケージ写真とは裏腹にいたって真面目に製作されたSF作品でしたと最後に付け加えておきたいと思います。

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