カラスの飼育

CRIA CUERVOS/CRIA!

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カラスの飼育
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(6件)

かわいい13.9%切ない13.9%悲しい8.3%不気味8.3%不思議8.3%

  • 一人旅

    4.0

    あの『ミツバチのささやき』の少女です

    第29回カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ。 カルロス・サウラ監督作。 母を亡くした少女アナの心の機微を描いたドラマ。 時間軸が過去・現在・未来と交錯し、さらにアナが目撃する世界も現実と幻想に分かれ、その境界線も曖昧であることが本作の特徴の一つ。 自分もそうだったが、子どもは現実と空想の区別がはっきりとつかない。大人になると現実だけがリアルさを増していくが、本作では大人が忘れてしまった子ども目線の世界を意図的に作り上げている。子どもは現実を客観的に理解することができないから自分の主観と感覚だけを頼りに行動せざるを得ない。アナの残酷な行為は客観的に観れば子どもらしい勘違いによる行為であることに間違いないが、アナにとっては確信的で、結末としての現実(死)を理解していないがためにとった行為だった。 少女アナを演じたアナ・トレントは『ミツバチのささやき』の女の子。 卑怯なくらい可愛い。純粋で惹き込まれるような瞳が目撃した世界も純粋そのものだった。

  • じゃむとまるこ

    5.0

    アナ・トレントの黒い瞳

    話題作「ミツバチのささやき」の2年後に撮られたアナ・トレント主演の映画です。 私たちがもう忘れてしまった少女の頃の現実と空想が入り交じったような純粋な故に残酷でもある心理を再現して、美しい余韻を残してくれる映画です。 母の人生の挫折と死、父の家族への裏切りそして死、祖母の不幸、と少女を取り巻く現実は過酷で厳しい。その厳しさは少女の人生にも影を落とすかに見えるが、成人した少女、母が生きていた頃の少女、現実の少女、と時系を交錯させた綿密な演出で、過酷な現実を受け入れ成長していく未来を感じさせてくれます。 アナ・トレントの子供故の何もかもが見えているような眼差しが本作の主役でしょう。 監督はフラメンコ映画「カルメン」や「血の婚礼」などのカルロス・サウラ。 そして成人したアナ、アナの母の二役はジェラルディン・チャップリン、あのチャップリンの娘さんですが近作「永遠のこどもたち」などにも出演、何でスペインで活躍?と思っていたら、サウラ監督と結婚されていたんですね。 撮影は後のフラメンコ3部作などでもサウラ監督とコンビを組むテオ・エスカミーリヤ、映像も美しいです。 音楽も秀逸で、え?というような馴染みのあるポップス、「ポルケ・テ・ヴァス」、この曲が重いテーマの本作に軽快感とより新鮮味を加えてくれています。 近年の秀作「パンズラビリンス」などは本作のようなスペイン映画の伝統の中から生まれてきたのだと感じました。

  • gar********

    1.0

    演出が雑すぎる(汗)

    スペインが好き、ロリコン等々内容と関係ないベクトルが働いている人じゃないと好きになれないでしょう。 とにかく演出が雑すぎて不自然極まりない。 まず子供の演技があまりに棒すぎてイライラします(笑) 「多くを語りたがらないママが大好きだった不思議ちゃん」キャラを演じさせたいのに、大人顔負けの見解を棒読み全開で披露する(笑) そしてカメラ目線でひたすら歌うシーンなぞ「・・・・・」こうとしか捉えられないですよ(笑) チャップリンの娘さんが成人後のアナと彼女の母親二役演じています。 たぶんそれも当時は重要なセールスポイントだったんでしょう。この映画でもやたら彼女をフォーカスしていますからね、不必要に(笑) そして、ある種前代未聞なのですが、成人後のアナの回想、という形で筋の説明が入ります(笑) アナの空想(妄想)と現実が入り乱れているので、撮り終えた後「これじゃ理解できない人もいるだろう」という事に気づき、制作側によって後付されたものなのか、最初からそういう形にするプロットだったのかはわかりませんが、ああいうのはいらないだろう(笑)あんなの今まで見たことがない。ちょっと衝撃(笑) 海外のレビューを見てみましたが、公開されたのがちょうどスペインが共和国(軍事政権)から王国(立憲君主制)に戻った時期で、本作のそれぞれのキャラクターがフランコ将軍率いる軍事政権への皮肉やメタファーが含まれていると書いてあるのがとても多い。 そして軍事的抑圧から開放され自由な表現活動が走りはじめたばかり。だから他のアメリカ、フランス等々と映画のレベルと比べないでくれ、という書き込みなんかも・・・ そうですかね?新興国、途上国、そして抑圧された国家体制の中でも素晴らしい映画もたくさんありますけどねぇ・・・、だからそれは理由にならない。 本作は言ってしまえば当時としてはポップな味付けが、現在冷静に見れば深みなぞなかったという事ですよ。 高評価のとても多い作品ですが、素材になるテーマがとても良いのに、とにかくアーティーで粗雑なシーンの連続としか見れなかった。 別に一人孤高に反対する自分に酔っている、という訳じゃありませんよ(笑) 私もいい年ですから(泣)そんな事どうでもいい。 申し訳ないが名作というには程遠い映画という印象。サブカルな人達にはウケる映画かも(笑)

  • hoo********

    3.0

    羊は数えた?作品。

    父親の部屋から女の声が聞こえてくる。アナは 階段を下り佇んでいた。すると父親が・・物語。 内容はファミリーもの 両親を失った少女の心模様をこれでもかと描いてる作品。 アナの少女時代がメインなのだが・・・ 実は大人のアナの回想話。 両親が健在だった回想も交じあえながら話が 進行するのでひじょうにわかりにくく 夢なのか現実なのか回想なのか幻想なのか なかなか話の筋が掴みにくい展開でした。 はっきり言うと物語そのものは面白くはなかったです。 でも単純につまらないでの一言で終わらせられる作品ではなく とにかくいろいろ考えさせられ、とても深みのあるお話。 主人公のアナは無表情なんですが、 かなり目力が強く凄く印象深い少女。 最初、この作品での子供の描き方は 父親の死を目撃した子供という風に観たり 『porque te vas』という恋の歌?が 随所に使われてて、大人に憧れる背伸びしてる子供 を描いてるのかなと思ったりもしましたが かなり毒要素を含ませてて、子供の考えってのは計れないっす・・。 人形に向かって「あなたは悪い子ね」と 口ずさむアナは確信犯であり、頭がとても良い。 でも、純粋の部分がとても繊細なもんだから混乱した。 この作品に登場する大人達もかなりアクが強く 不倫する父親、その夫の浮気で病になった母親 返事しかできない祖母、子供に不満を足らすナニー。 そして親代わりになった叔母。 個人的に叔母の行動は1つ1つ観ると大人なら当然のように 思える部分もあったんですが だけどう~ん・・アナからすれば叔母は 母親との重なり&父親の関白主義の結果 という解釈しかワシはできませんでした。 ワシは映画を観る時はなるべくいろんな視点で観る様にしていますが 子供の視点、尚かつ自分が経験してない精神的な部分だけはどうしても 捉えられないですね。そして安易にこんな家族に生まれたのなら こんな考え方になるのも仕方ないのかなって思ってしまう・・・ ラストを観る限り個人的に希望を感じれずあまり心には残らなかった。 ワシは総じて 負(ふ)の部分を語らない人、目を背ける人は好きではないです。 でも、負ばかりで希望を感じる事ができない人はもっと好きではないです。 負というのは自分だけが無理に背負う必要もない事だ。 ネットでしか本音を言う事ができない人が蔓延してる世の中。 でもそれは悲しい事に、正直者が馬鹿をみる世の中のあらわれ。 大人が全ての見本を見せるべきだと思いたいのだが、現実は大人も大人ではないんだよね。 はたして、この作品の主人公であるアナが大人達を観て何を感じたのだろうか? 残念だけど、今のワシには消化しきれない物語だったなぁ。

  • bakeneko

    5.0

    ネタバレ烏は出ません

    このレビューにはネタバレが含まれています。

スタッフ・キャスト

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受賞歴

カンヌ国際映画祭第29回

審査員特別グランプリ

基本情報


タイトル
カラスの飼育

原題
CRIA CUERVOS/CRIA!

上映時間

製作国
スペイン

製作年度

公開日
-

ジャンル