カラヴァッジオ

CARAVAGGIO

93
カラヴァッジオ
3.2

/ 31

13%
29%
35%
13%
10%
作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(7件)


  • e_s********

    4.0

    間違い探し

    17世紀のイタリア カラヴァッジオという画家の生涯を綴る作品ではあるけれど… 17世紀に存在していないものが、さりげなく入り込む… タイプライターだったり、雑誌だったり、電気だったり、車だったり… 時には、着ている服さえも… なのに、彼らは17世紀を生きている人々なのだ… 絵画のモデルの人々… 絵かと錯覚しそうなほどに、ドキッとする 頑張ってポーズとってます!的なノリも、なんか面白い 本物そっくりで、一番の見所かも(^_^; 若き日のティルダ・スウィントンやショーン・ビーンが美しいのも魅力!

  • じゃむとまるこ

    4.0

    強烈な作家性を拒否するか魅了されるか。

    大いに好みのわかれる映画で、好きな人は熱烈に嵌るだろうけれど、ほとんどの堅気の方は受け付けないという腐女子好みの映画でしょうか・・・・という偏見はナシで、D・ジャーマンの美学との相性が悪ければさっぱり面白くない映画かもしれません。 実在の画家カラヴァッジオ(1571~1610)イタリアルネッサンス終末期からバロック絵画への移行の時代を生きた天才画家の破天荒な38年の生涯を描いているのですが、大枠は伝記の中に収まっていますが、デレク・ジャーマン監督の美へ嗅覚に共感できるものだけが楽しめるという監督独自の感性が冴える、映画そのものがどの場面を切り取っても絵画のような強烈な美意識に満ちた映画と言えるでしょう。 ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオはもちろんイタリア人ですが、ジャーマン監督はイギリス人で、俳優陣もイギリス勢、勿論言語も英語ですし、あえてイタリアには拘っていないように思えました、カラヴァッジオ=D・ジャーマンと受け取れる映画でもあり単なる伝記映画を超えたD・ジャーマンの表現世界を創りだすというアート性の高い映画になっています。 カラヴァッジオのモデルとなった男性たちがポーズをとる、美しい男たち、中性的な女、映画を観ている観客にはその感性がゲイのものだとわかる、ルネッサンス絵画とは違いバロック期独特の光と影のリアリズム。 映画も光と影を意識した動く絵画ともいうべき映像美。 ゲイの感性はもちろんD・ジャーマンのもの、52歳でエイズで亡くなった自身を投影した映画に間違いないでしょう。 その映像世界は現実性を排除し、時代考証など全くなく、監督の感性の赴くままに、タイプライターやら現代の服装、電卓、車、雑誌、タバコ、諸々の”今”をミキシングしてあえて超越的な世界を構築している。 何を訴えたいのか伝わってくる”感動”というようなものはないが、一人の表現者が追及する”美”の世界がカラヴァッジオの人生の終末と重なって強烈な個性を放っています。 勿論監督オリジナル脚本であり、スタッフ・キャストともD・ジャーマンの色で染め上げています。 カラヴァッジオには英国人そのままのナイジェル・テリー、そして本作で映画デビューした監督のミューズ、ティルダ・スウィントン。 ジャーマン監督の常連キャスト。 そして、ショーン・ビーン、デクスター・フレッチャーと、ゲイである監督の好みのわかるキャスト、特に青年時代のカラヴァッジオ役のフレッチャーのいかにもの魅力はどうだろう、背筋がゾクっとする色気がある。 そしていつもタッグを組むサイモン・フィッシャー・ターナーの現代的な音楽もアンバランスの妙が巧い均衡を保っています。 コアなファンが存在するのがわかる、感性で味わう映画でしょうか、ゲイの美意識に共感できる方(?)なら大いに楽しめると思います。 ティルダ・スウィントンはお気に入りの女優さんですが、本当にこの時代の絵画から抜け出たような中性的な美しさが有ります、今も変わらず美しい、知性に裏打ちされた美しさでもあると思います。 カラヴァッジオの作品はふんだんに見せてくれますし、この時代の絵の具の制作過程も興味深く、美術ファンにはおすすめできます。

  • coc********

    4.0

    光と影のコントラスト

    カラヴァッジオがキャンバスに描き出す人物と、実際のモデルになっている人の対比が面白かった。絵の中で、ちょっと盛って描かれた筋肉隆々な男達。実際に綺麗な体つきをした俳優が沢山登場するのだけど、ゲイの監督だから余計に美しい男達のボディが引き出されていた様に思えます。 ストーリーの起承転結を楽しむより、どちらかというとその映像を視覚的、感覚的に楽しむ映画だと思います。カラヴァッジオの絵画を意識して撮影した光と影のコントラスト、鮮やかだけど行き過ぎない色彩、ただ絵のワンシーンをくり抜いているのではなく、見る側の感覚に訴えてくるような、まるで動く絵画とでも言えるようなシーンが多く、アートが好きな人にはかなり見応えのある映画です。 ただ歴史に忠実にカラヴァッジオの人物像を再現するのではなく、ただカラヴァッジオの絵画を賞賛するだけでもなく、どちらかというと監督自身のアートに対する姿勢が現れている映画だと思います。

  • eto********

    2.0

    ミケランジェロという名のカラヴァッジオ

    学生時代 確か池袋だったかシネヴィヴァン六本木(大好きな映画館だった)だったか デレクジャーマン氏の『BLUEブルー』をみたなあ。 全編青い画面で、ナレーションのみというやつ。 狂気の天才画家カラヴァッジオの物語も 閉塞感たっぷりの監督さんが描くとこうなるんだね。 まるで、撮影現場を誰にも見られたくなくて こそこそ爆発しているような、 芸術的ひきこもり(というと失礼かなあ)。 日本にもデレクジャーマンさんの熱狂的ファンは沢山いるわけで 日本人の許容範囲の広さは我ながら感服します。 この不況下でも世界各国の映画が劇場で見られるのは 東京とパリぐらいだって言うしね。 ドキュメンタリー『アンヴィル!』でも描かれたように どんなに駄目駄目(この映画が駄目駄目という意味ではないです)でも 一生懸命やってるやつらには拍手を送るからね。 ”哀れみ”(同情とも言う)の精神?

  • t_n********

    3.0

    意外に

    あまりこの人のことを 知らなかっただけに もっと本当の絵 この人のことを知ってみたい! と言う興味が湧く映画でした・・・ 実際の絵を見たら もっと違うんだろうなあ・・ 見てみたい!

  • 3.0

    結局デレクジャーマンが撮りたかったのは?

    69点 400年くらい昔にイタリアで活躍した画家、カラヴァッジオの生涯を描いた映画。 といってもストーリーは史実にもとづいた事実ではなく、ほとんど創作というヘンテコな映画。 時系列順に展開されるストーリーの合間に、死の床についたカラヴァッジオの映像が挿入されるため、まるで彼が死ぬ直前にみた走馬灯のような印象をもたせる。 カラヴァッジオの描いた絵とそっくりのポージングをする、静止画のようなシーンもおもしろい。 監督のデレクジャーマンがゲイだからか、登場する男たちをエロく、美しく映しだす。美術、演出も凝った独特なもの。 なんだか観ていてパゾリーニを思い出させた。 けど、パゾリーニにくらべると男たちのエロさも演出も美術も映像のもたらす詞情も、はるかに薄くものたらない。 史実をいじってるわりにはストーリー自体は凡庸で、デレクジャーマン作の詩を所々はさむことでなんとか雰囲気を保ってる感じ。 17世紀イタリアの時代とそこに加えられたジャーマン的味付け、それを通してなにを表現したかったのかが伝わってこなかった。たしかに雰囲気は充分味わえたけど。

  • らいむ

    3.0

    @愛しても

    裏切られるということが付いて回る作品だったと思います。 カラヴァッジオ自体、スキャンダルが付いて回る画家だっただけに、 こんなことも日常茶飯事だったのではないかと思ってしまいます。 そんな中ラヌッチオの思いが一番空回りしていて、哀れだったと 切なくなりました。 アーティスティックな内容で、好き嫌いが出るかなという作品です。

1 ページ/1 ページ中