赤い風車

MOULIN ROUGE

120
赤い風車
3.5

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(11件)


  • yos********

    3.0

    コンプレックスゆえの孤独

    ムーラン・ルージュといえばロートレックだろう。 「ムーラン・ルージュ ラ・グーリュ」はあまりにも 有名な作品である。 ロートレックは身体的コンプレックスにより 愛されることを恐れている。 愛した人に捨てられるのを極端に恐れている。 だから常に孤独なのである。 それは元を辿れば父親からの愛情がなかったからなのだろう。 身体的な障害を負った息子を愛することができなかっ父親。 父親に認められたい一心で筆をとるロートレック。 その切なさが伝わる作品である。 自分のコンプレックスを唯一払拭できたのが パリであり、ムーラン・ルージュであり、もっと言えば そこに集まるダンサーであり大道芸人であり娼婦なのである。 現代であれば、もっと装飾をつけて 娯楽性の高い作品になったのだろうが 淡々とロートレックの人生を描いているあたりがリアルである。

  • 柚子

    4.0

    カンカン♪

    ムーランルージュのシンボル的な、赤い風車 画家ロートレックの伝記ものだか、特に印象的なエピソードは、ない 子供のころ、足を骨折し、足の骨の成長が止まってしまったことから、低身長で姿形顔の不細工から、「どうせ俺なんか女に相手にされない」と、卑屈な人間になっている 伯爵の子息ゆえに、お金に困ることはないので、好きな時に絵を描き、お酒に溺れる お金目的の女性と、真の愛情を持ってくれた女性 対象的な女性とのエピソードを軸に、当時のパリの様子など、興味深く見ることができる 庶民の憩いの場だったムーランルージュが、ロートレックが描いた一枚のポスターによって、高級店となっていく、その皮肉… 女たちが、カラフルなドレスで、足を上げ、ドレスをまくりながら踊るカンカンは、本当に楽しい そんな時代のムーランルージュを愛したロートレック この人もまた、若くして亡くなり、死後に評価された画家ではあるが、富豪であり生活に困ることはなかったが、外見と、そこからくる歪んだ性格が災いし、不幸な一生となった…

  • LHM4000cc

    3.0

    ムーランルージュ!

    ロートレックの人物像を知れたし当時のパリと画壇の雰囲気は伝わるが、ドラマらしきドラマは無し。地味な佳作という印象。

  • kaz********

    2.0

    主人公のつっけんどんな物言いにはうんざり

    毎年2月はアカデミー賞の季節。WOWOWでは過去の受賞作品を放送ということで、レビューの点数がよかったこの映画をたまたま見ることになった。製作国がイギリスということで期待した。おそらくこの映画も名作なのでしょう。 主人公は画家。名前はロートレック。有名な人、名前だけは聞いたことがあったが、どんな作品かは知らなかった。この映画では、主人公が描いた作品を次々に映し出してくれるので、まさに絵の展覧会のようだった。絵はすばらしい。 しかし、始めから最後まで主人公の物の言い方にうんざり。映画前半に主人公の部屋に入ってくる女の喋り方も品がない。舞台は1900年前後のパリ。一般にフランスといえば風刺が効いた表現とか言われもてはやされることが多いが、風刺、いやみの連続は私には全く合わなかった。

  • bmw********

    5.0

    実在人物の表現、特に絵は素晴らしい

    踊り子や多くの絵画をうまく表現している。 親からの仕送りで画家としての貧困時代はなかったようで、ただ障害者としてのコンプレックスはあり、女性関係には疎かったようだ。 三流の酒場での経験が人間味を出した絵画にうまく表現されている。 画家としては成功したが最後は酒に溺れて亡くなるというある面では寂しい生き方だった。

  • yiy********

    5.0

    ベルの時代に警鐘を鳴らす画家

    「古き良き時代」というと、即物的な日本人は(なぜか)昭和の高度経済成長期を思い浮かべますけど、ヨーロッパ、特に西欧のひとにとっては、だんぜん19世紀末の「ベル・エポック」ですね。 音楽とダンス、色彩と詩、恋と平和に満ちた至福の時代。こんな時代が本当にあったんだなあ、って、西洋人ならずともなんとなく懐かしい気持ちに浸れる映画です。 だけど、その幸福は嵐の前の静けさにすぎませんでした。第一次世界大戦が今までの価値観を徹底的にぶっこわしてしまうのです。それ以後、文化、経済、政治におけるヨーロッパの支配力は退潮し、かわりにアメリカとロシアが台頭してきます。幸か不幸か、ロートレックはその前に亡くなってますけど、彼は社会が抱える矛盾みたいなものを敏感に感じとっていたんじゃないでしょうか? 実際、「幸福」だったのは、全体からみればごく一部の貴族やブルジョワたちだけで、その裏にはかならず搾取され、一方的に差別される社会的弱者がいたわけです。貴族でありながら身体的なハンディキャップを抱えていたロートレックには、そういう社会のからくりはお見通しだったんでしょうね。彼が、気取ったロココ趣味にも、近代市民社会を称揚する印象主義にも組せずに、大衆的な題材を好んで扱ったのも、うなずける話です。 ところで、ウィキペディアでロートレックを調べたらびっくり。あのマリーの正体は、シュザンヌ・ヴァラドン。モーリス・ユトリロのお母さんだそうです。ユトリロの実父は不明ということですけど、もしかしてロートレックが・・・。なーんて、そんなわけないか。

  • le_********

    5.0

    ネタバレ孤独な心にジワリと迫る下町酒場の粋な夜

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • ser********

    4.0

    真実の《ムーラン・ルージュ》を描いた男

     先日、やっとモディリアーニの展覧会へ出かけ感激の嵐に酔いしれ戻ってきた。こんな天才が36歳で生涯を終えたなんて、まったく世の中ってのは理不尽である。長生きしていたらどんな傑作がこの世にもっと残されたのかと思うと、ムダ口レビューを書く私なんか、役立たずのボロキレみたいな存在と今からでも遅くはない、命を交換してやる!と酔っ払った勢いで叫んでみるものの、いかんせん彼が売れたのは死した後。  まったく後世の人間どもは勝手である。  生きてるうちに買ってやれよ、絵の一枚ぐらい!(笑)  で、今回は私が敬愛するもう一人の天才画家、ロートレックの伝記映画。驚く事にこのアンリ・ド・トゥール=ロートレックもまた36歳という若さで死んでいる。モディリアーニもロートレックも、はたまたジェラール・フィリップも、さらには日本の市川雷蔵も36、37という若さで死んだことの驚き。私が愛する人々はどーしてこんなに若死になのか!(ちなみにマックィーンも50歳!若すぎるぞ!)  ロートレックの絵は印象派などの絵画!という雰囲気とは違い、今で言うポップアートの先駆け的な作品を描き続けたが、そのほとんどは《ムーラン・ルージュ》を題材にした夜の女達の姿だった。人々から軽蔑の視線を送られる女達を、ロートレックはとても優しい愛情あふれるタッチで綴っている。その理由は彼が《小人》だったせいにある。  彼は少年時代、足の怪我が原因で成長が止まり、140cmしか身長が伸びなかった。だが体はいたって普通の男。つまりアンバランスな容貌だった。今で言う障害者だ。そんな姿だから、人々は当然言葉とは裏腹に心の中の醜さを彼の前で知らず知らずの中露呈する。伯爵家の出である彼にとってそのプライドが行き着く先は酒と女達。しかもその女達は夜の女達=売春婦や踊り子といった、スネに傷をもつ《同志達》だった。  さて、こんな風貌をどんな役者が演じたのか。物語よりそんな役者を見つけるのが難しい。だが!これを演じた男がいた。だからこそこの映画が存在する。  ホセ・ファーラー。「シラノ・ド・ベルジュラック」でオスカーを獲った長身のアクターが、なんと足を胴体に縛りつけ膝に全体重を乗せてこの難しい役柄を見事に演じて見せた。とにかくその史実だけで私は驚き桃の木!  そんなロートレックの《視点》から見た夜の女達は世間でいう《汚れた女》ではなかった。愛おしく輝く、薄汚れた世界の《天使》だった。差別される人間だからこそ分かるそんな人々の心。ロートレックはそんな女達を描く事で、独自の作風を身につけていったのだ。その落差があればあるほど冴える筆。  そんな彼にとっての【ムーラン・ルージュ】は派手なだけの世界ではなかった。この映画はそんな20世紀間近のパリの風俗を見事に描き出している。男性派と言われたジョン・ヒューストンの感性とは思えない出来栄え(失礼!)。これに比べるとバズ・ラーマンのあの派手な映画はまさに観客受け狙いのハリボテ映画。あんな映画に感動してる輩にはロートレックの絵の良さなんか死んだって分かりません!当然モディアーニの良さだって分かるはずもない(笑)。  今やそんな世界は遠く過ぎ去り、この現代にあるのはロートレックの絵に見られる《面影》だけ。派手な世界を描いたはずなのに、その端々に見えるのは何故か物悲しさ。私が彼の絵に惹かれるのは、まさにそんな見えない部分の《歴史》に他ならない。  てなわけで、今度はどこかでロートレックやらないかなあと(笑)。やったらまたはせ参じて、再び感激の嵐に浸り、酔っ払いながらこの世の儚さに嘆くのだ(笑)。          

  • ********

    5.0

    ちぐはぐな画家ロートレック

    1952年。ジョン・ヒューストン監督。ムーラン・ルージュのポスターで有名な画家ロートレックの半生。売れるかどうかが絵の価値を決めるようになっていった19世紀末のパリで、大金持ちの売れない画家、しかも足をひきずるハンディキャップと劣等感というちぐはぐな画家の話。金はあるから何が何でも売ろうとはせず、「おれなんてどうせ」的に観察者に徹していた男が、二人の女性に愛されながらうまく愛することができず、また、ムーラン・ルージュの喧騒を絵にしながら、それによって本来その場所がもっていたいかがわしさを喪失してしまう。いかにもちぐはぐ。 上流階級出身でありながら下層社会に「現実」を捜し求めた画家が、そこまではいいのに、自身の劣等感のせいで中途半端にがまんしてしまうもんだから、幸せになれない。「現実」をつかみそこねた男の死の床にムーラン・ルージュで踊るいかがわしい人々が幻として現れるのは最もです。(この臨終の場面に、愛されつつ愛せなかった二人の女性が幻としてでてきたら嘘くさい映画になるところだった) ロートレックが描く人間の顔がすべて恐ろしいということも発見しました。よく出来た映画だ。

  • dep********

    3.0

    大したことないんだけど、泣いちゃった映画

    障害者の画家、ロートレックの話。 彼が障害がある故、恋愛できない話がくどくど2時間くらい続きます。 正直うっとおしいです。(ただムーランルージュのシーン、夜のスラム街のシーンはなかなかげんそうてきでよかたよ) うっとおしいんだけど、ラスト泣いちゃうんですねー。反則ですねー、アレは。 しかし、主演の人と実際のロートレックの写真を見比べると、ほぼ同一人物に見える・・

  • sid********

    4.0

    ムーラン・ルージュトロートレック

    ロートレックの絵は知っていましたが、この映画を観て、あのムーラン・ルージュとロートレックがつながっていたことと、彼自身の生い立ちなどを知ったことが一番の驚きでした。映画自体もロートレットの心の中が映し出されていて、繊細で悪くなかった。

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