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赤い風車

赤い風車

MOULIN ROUGE

120

yos********

3.0

コンプレックスゆえの孤独

ムーラン・ルージュといえばロートレックだろう。 「ムーラン・ルージュ ラ・グーリュ」はあまりにも 有名な作品である。 ロートレックは身体的コンプレックスにより 愛されることを恐れている。 愛した人に捨てられるのを極端に恐れている。 だから常に孤独なのである。 それは元を辿れば父親からの愛情がなかったからなのだろう。 身体的な障害を負った息子を愛することができなかっ父親。 父親に認められたい一心で筆をとるロートレック。 その切なさが伝わる作品である。 自分のコンプレックスを唯一払拭できたのが パリであり、ムーラン・ルージュであり、もっと言えば そこに集まるダンサーであり大道芸人であり娼婦なのである。 現代であれば、もっと装飾をつけて 娯楽性の高い作品になったのだろうが 淡々とロートレックの人生を描いているあたりがリアルである。

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