狩場の悲劇

DRAMA NA OKHOTE

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狩場の悲劇
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(2件)

絶望的15.4%かわいい15.4%ロマンチック15.4%切ない15.4%悲しい7.7%

  • kak********

    3.0

    愛の高まりを静めるためとった究極の手段!

    原作者は、ロシアを代表する劇作家アントン・チェーホフ。 短編小説も数多く、「小犬をつれた貴婦人」など、映画化 されている。 物語は、貴族に仕える森番の娘の魅力に翻弄される男たち が描かれているのだが、よくある話ながらミステリー仕立て の部分もあり、結末が見えにくい。 主演は、ガリーナ・ベリャーエワ。当時バレエ学校の学生 だった彼女は、後に伝説のバレリーナを描いた「アンナ・ パヴロワ」で主演を務める事になるが、本作品でも気品 溢れる容姿はバレリーナそのもので、一際目立つ。 一人の無防備な美少女に群がる男たちの中に、純粋な愛の 持ち主はいたのか?それとも、男は皆無責任で勝手な動物 なのか? 原作者は心理的描写が得意で、痛いほど心の中の葛藤が 伝わって来る。ラブ・ロマンスと言うより、抑えきれない 情熱が表現されていて、誰が正しく誰が悪いのかは問題で なくなるから怖い。 愛とは、社会や理性に縛られないで独り歩きしてしまうもの なのか?それは”愛”ではなく、単なる”情熱”に過ぎない のでは?と自問自答してしまう。 所詮、貴族の世界の戯れと割り切ってしまえば何のことは ないが、美しい森や湖に囲まれた舞台での”ロマンス”は 避けがたく、都会の中と比較すれば雲泥の差である。 ロシア文学特有の、大らかさの中に激しくも美しい愛の物語 が展開するのだが、映画として見ると単調で盛り上がりに欠ける。 主人公は、”女”ではなく、”汚れのない少女”だからこその 美しさである事を思えば、誰にでも宿っている事に気付く。 自然界の弱肉強食の世界に似て、愛を貫き通すのも楽ではない ようだ。

  • bakeneko

    5.0

    絶世の美少女!

    19世紀末のロシアを舞台にした、ミステリー調の文芸ロマンであります。 原作はチェーホフの唯―の長篇小説であると共に、唯一の探偵小説であります(と、言ってもあまり理路整然とした謎解きにはなっていませんが)。 チェーホフはこの作品で、鋭い人間観察に基づいて“旧ロシアの構造的悲劇”に苦悩する主人公を深く掘り下げています。 また、この監督は陰影のある画面作りとドラマチックな演出が本領ですので、美しい映像でとらえられたロシアの古い田園の情景がとても見事で、特に遠景ショットの素晴らしさは感嘆ものであります。 そして、美しい自然の中に”不合理な社会の悲劇“を描いて、哀切な想いが鮮やかに浮かび上がってくるのです。 更に、音楽も哀調を帯びた伸びやかな旋律で、ラストの美しい情景とのアンサンブルは、映画的感動に満ちています。 この作品は、単純に映画の造りを評価すると “佳作”レベルなのですが、何よりもこの映画の素晴らしさは、主演女優にあります。 率直に言って“絶世の美女”であります。 このヒロインを演じたガリーナ・ベリャーエワは、当時ヴォロネジ・バレエ学校の学生でした(監督に見染められての映画出演となり後に、監督と結婚します)。 当時17歳の彼女を、映像美派の監督が思いを込めた愛情で美しく描いているヒロインは、“神々しい美しさ”で、物語を圧倒します(元来彼女の“美しさ”が中心となる物語なので、主人公の苦悩が観客にも十分な説得性を持って伝わってくるのです)。 それにしても、これ程美しい女性はめったにみられるものではありません。 そしてこの後、彼女は同監督の「アンナ・パブロワ」に主演して見事なバレエまで披露してくれますが、この作品の様な“美のオーラ”は再現できませんでした。 そう考えると、様々な条件が創りだした“奇跡の美しさ”を堪能することが出来る作品と言えます(でも監督って役得だなー)。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
狩場の悲劇

原題
DRAMA NA OKHOTE

上映時間

製作国
ソ連

製作年度

公開日
-

ジャンル