カルネ

CARNE

40
カルネ
3.5

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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(11件)

恐怖23.5%不気味17.6%切ない17.6%絶望的11.8%かっこいい5.9%

  • oce********

    3.0

    不思議な感触

    変態性の作品ばかりのギャスパー・ノエ1作目。 いきなり注意書きから始まり、馬の解体や赤ちゃんの出産をモロに見せられる。 フランス国民は馬肉が好きらしく、それでこのタイトルに。 たった40分しかないのに、キャラが明確。 父と娘が営む肉屋の物語であり、なんとなく近親相姦のようなものを匂わす。 この親父のダメダメっぷりを見せるのだが、不思議と嫌悪しない。 多分映像とか演出で飽きが来ないように見せているのが上手いのだろう、 続きになる「カノン」も観てみたい。

  • tcp********

    3.0

    少女へのまなざし

    ギャスパー・ノエ監督の作品に共通するが、少女に対する独特の眼差し。ロリコンじゃないの。人を選ぶ映画。

  • sig********

    1.0

  • hir********

    5.0

    また見たくなる作品

    最初のシーンは気持ち悪かったですが、それからは釘付けになって見ました ギャスパーノエの映像美はすごい物があります 私が女性に持っている感情と同じ物がありました 娘、血、肉 女ファックする存在 女は何故子供を産むか 一人の初老の男性の目を通してそれが時には感情を爆発させて描かれています 見ていたら癖になる映画だと感じました 

  • 真木森

    5.0

    処女作は作家の全てがあるbyO.ウェルズ

    先週の3連休、夏物をしまうついでに古いビデオを整理していたら発掘! 久しく見ていなかった衝撃作『カルネ』。改めて鑑賞してみましたが、残念ながらかつて見た時ほどの衝撃は受けなかったです。それだけ時代が『カルネ』に追いついてしまったと言うことでしょう。あの頃はインターネットもそれほど普及していなかったし、スナッフ映像でさえ検索したら見ることが出来てしまう今の社会は「日常的『カルネ』化」が進んでしまったのかも。同じ事は近親相姦タブーにも言えるだろうし、出産シーンについても同期で、河瀬直美や『無防備』の例を見るまでもなく映像化の敷居は低くなりましたから。  それでも今もって本作は衝撃作です。胸が膨らんできた娘をの体を浴室で拭いてやるそのいかがわしさ、生足からパンティーをはかせてやろうとする(途中で止めますが)その危なかしさ。しかもそれがまるで馬体を磨くが如く撮られているので、冒頭の屠殺シーンと輻輳してザワザワするのです。何も喋らず伏し目がちで睫毛の長い娘は馬にも似ていて、『カノン』の終盤の衝撃シーンと対をなしていることから、屠畜された馬の血肉が転じて彼女という生命に結実したものだとの示唆を得るのです。これは『エンター・ザ・ボイド』にも引き継がれた「魂の輪廻転生」の物語。十数年ぶりに再視聴して、馬の解体の直後に妊娠中の母親が馬肉のステーキを食べているシーンに繋がっていることに気付きましたが、それはまさに母から娘への「血肉の転化」を如実に表現したものだったのです。  それだけに限らず、再視聴で発見したことが多数ありましたよ。冒頭いきなり例の警告で始まるのではなく、妻との初体験出血の睦言から始まっていたのだなあとか。なるほど、娘が腰の辺りに血痕を付けて「男と一緒に空き地にいたよ」という知らせだけであれだけ激昂したのは、この親父自体の経験の中にそうと思い当たる記憶があったのだ、ということですね。獄中で知り合いになるジェラールが同性愛者だというのも字幕がそう分かるような台詞にしているからだけで、具体的な行為があった訳ではありません。親父が「あのホモ野郎」と語っているだけです。これは『カノン』で終始同性愛者に敵意を持ち、かつ気に障る相手を侮蔑する時に「ホモ野郎」と一方的に決めつけていることから、この親父には本質的な差別意識があったものと思われます。そして口の中に肉切り包丁を突き刺した相手が人違いだったという顛末もすっかり忘れていたのですが、だとすると「これは『アレックス』もこの物語の変奏曲リアル地獄版だったのか!」です。一番気になったのはTVに映っている画像で、エンドクレジットを見てもそれが何なのか判然としない。さる筋の情報に寄れば「神の光を」とアジる方はH.G.ルイスのゴア映画だそうで、覆面の方は未確認ながら私の推測ではメキシコのエル・サント映画。当時のフランスではエログロ系の扇情的な番組ばかり流すチャンネルがあったそうで、思うにそれを見ているのかなあ。バーの豊満な女将と獣じみた性交をしながらこのTVの場面と同一化するシーンは、誰も語っていませんが1つの結節点です。覆面をかぶり別人格になることで彼は完全に獣に堕する。それは人間としての魂を悪魔に投げ出した瞬間。1つの深刻な諦念と残酷があります。個人的には二人でパリを後にする叙情的なエンディングよりも、この斧が振り下ろされるカットで唐突に幕切れる方が実験映画としてのクオリティが高まったものをと考えます。  まあそうしなかった所がノエ監督の作家的優しさなのでしょうね。エピローグの数シーンは未来へのそこはかとない希望が描かれて、この禍々しい物語から我々を解放し、ほっとさせてくれるのです。バーの女将を「目茶苦茶にして堕胎させてやる」と言っておきながら、ラストではどことなく吹っ切れた様子で一緒にパリを去っていく。店を買い取ったアラブ人に対して憤怒を感じながらも、その店主が幼い息子と懸命に店を切り盛りしているのを見て何かを納得する。そして実の娘には終始変わらず父親としての愛情を見せる…。『カノン』まで見てしまった我々はそれらが全て裏切られることを知っているのですが、しかしこの作品で完結させたこれらのシーンは「親と子ども」という素晴らしくもぞっとするほどに深いきずなの在処を示しています。そして『カノン』では弁証法的に止揚された「おぞましくも崇高な、娘への愛」へと位相を上げる。これが『エンター・ザ・ボイド』になると「人類規模での親と子どもの生命の受け渡し」「血を分けた兄と妹の因業とも言うべききずな」へとテーマが昇華していきます。さすが「処女作にはその映像作家の全てが込められている」とはオーソン・フェルズの言ですが、ノエ監督にもそれが当てはまりました。珠玉、いやぶす色の紅玉のような、恐るべき40分の映像体験です。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
カルネ

原題
CARNE

上映時間

製作国
フランス

製作年度

公開日
-

ジャンル