華麗なる週末

THE REIVERS

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華麗なる週末
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

本編配信

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作品レビュー(12件)

かっこいい17.4%楽しい15.2%かわいい10.9%コミカル10.9%勇敢8.7%

  • ana********

    5.0

    マックイーン作品の中では珍しい作品。

    コメディータッチのほのぼのロードムービー風作品でマックイーンがこう言う作品に出ていることが少なく貴重です。 作品は子供の目線から語られていてマックイーンはわき役に近い。力の入った力作が多いマックイーンの作品の中では力を抜いて観ていられる。 なんかこう言うマックイーンの作品も良いなぁ~。と余韻を残す秀作。

  • アニカ・ナットクラッカー

    5.0

    黄金にきらめく少年の想い出

    今回取り上げるのはスティーブ・マックィーン主演の『華麗なる週末』。マックィーン作品で似たような邦題の映画は、ほかに「華麗なる賭け」「ジュニア・ボナー/華麗なる挑戦」があり、本作と合わせて「“華麗なる”3部作」だ、などとバカな事を考えた。 原題は“The Reivers”というあまり聞き慣れない単語で、字幕では「賊徒」と訳されている。これはマックィーンを含む主役3人が車を勝手に乗り回して小旅行を楽しむことを意味している。主人公のルーシアス少年(ミッチ・ボーゲル)の目線では「賊徒」であり大冒険であったのだろう。 日本公開は1969年12月20日。ウィキペディアによるとアメリカでの公開が12月25日だそうで、日本の方が早いのだ。当時としてはかなり珍しいケースだったと思われる。 この時代は「イージー・ライダー」を代表とするアメリカン・ニューシネマが大流行しており、背景にはベトナム戦争や公民権運動による思想の対立、LSDなどのヒッピー文化があった。そんな中で1905年という古き良き時代を背景に少年の成長を描いた本作は、時代の流れに逆行しているようにも見える。 しかし混沌とした時代だからこそ、「若者の無意味な死に様」を描くニューシネマでなく、アメリカの原風景を映した心温まる映画を支持する観客も多かったはずだ。本作は一見牧歌的だが、社会的弱者を食い物にする権力者の横暴など、汚い現実の世界をきちんと描いている。 前半の主役は「ウィンストン・フライヤーズ」という黄金色のクラシックカーで、それを運転するマックィーンの表情が心底嬉しそうだ。マックィーンに車といえば、68年の「ブリット」はフォードのマスタング、71年の「栄光のル・マン」はポルシェのレーシングカーを思い出す。 本作のイメージカラーは黄金色。クラシックカーの色だけでなく、ルーシアスが参加した小旅行を、彼自身が後年に「黄金色の経験」として回想するのだ。冒頭で映される光きらめくミシシッピー州の田舎の風景など、映画全体から受ける印象も黄金色のイメージである。 余談だがマックィーンの他作品のイメージカラーを考えてみると、「シンシナティ・キッド」は雨に濡れる町や紫煙の紫色、「パピヨン」は大海原の青、「栄光のル・マン」はレース車のメタルグレー、「タワーリング・インフェルノ」は炎のオレンジ色である。 原作はノーベル文学賞を受賞したウィリアム・フォークナーが晩年の1962年に発表した小説で、映画では大人になったルーシアスのモノローグが多い。印象的なのは匂いの描写で、少年が祖父(ウィル・ギア)と抱き合うラストシーンや、人種差別主義者の保安官からは「すえた汗の匂いがした」という場面などである。他に映画から感じ取れる匂いを探してみると、何といっても名馬ライトニングの大好物・酢漬けのイワシになるだろう。また蒸気機関車の石炭の匂いや、当時珍しかった自動車のガソリンや排気の匂いが挙げられる。当時の人々は、現代に生きる僕たちよりもはるかに多くの匂いに囲まれて生きていたのだと思う。 前半の主役がクラシックカーなら、後半の主役は名馬ライトニングだ。馬が交通機関の主流であった時代に自動車が登場した、時代の変わり目を描いた映画でもある。マックィーンが路上ですれ違うバイクに目を留めるシーンもあり、彼の代表作「大脱走」を思い出す。暴走する車と馬車がからむアクションでは驚いた馬が立ち上がる場面があり、こういうのを見ると最近の映画では馬にアクションをさせる場面が少なくなったと思う。 マックィーンの役はルーシアスの祖父の使用人ブーンで、同僚の黒人ネッド(ルパート・クロス)とは喧嘩もするがいい友達である。映画COMのストーリーでは「ネッドはインチキ話に乗せられて、車と駄馬を交換してしまった。怒ったブーンはやっとの事で車をとり返した」とあっさり書かれているが、本作でいちばん面白いのがここである。 ネッドは「車を無断で拝借したのだから、何かお土産を持って帰らねばいかん。交換した車は草競馬の賞品となる。これに勝てば名馬と車の両方を持って帰れるぞ」と自信満々だ。彼は馬の価値を見極める鋭い眼を持っており、一定の距離を走ると全く動かなくなるライトニングは、前述の酢漬けのイワシで覚醒して名馬に変身。ルーシアスが乗馬する草競馬のシーンが本作のクライマックスとなる。 最後にマックィーンについて。冒頭でルーシアスから呼ばれたブーンが家から出てくる。走りながら身支度を整え、玄関先のバラの花を手折ってポケットに差し、ハードル競争のように障害物を大股で超えていく。ただ外出するだけの場面にこれだけ盛り沢山な動きを入れ、ブーンという男がどのような人物かを見せてくれる。やはり不世出のアクションスターであったと言わざるを得ない。

  • fg9********

    5.0

    マックィーンの邪気のない笑顔が際立つ

     …あらすじは、解説のとおり。  スティーヴ・マックィーンの作品は全作品観ていると思ったが、本作は未見だった。  今から半世紀弱も前の1969年の作品だ。  内容は、1905年だったか?ミシシッピーの富豪の家の少年と、使用人のマックィーン、黒人の青年の3人が、少年の両親・祖父たちの留守の間に、出始めたばかりの車に乗ってメンフィスまでの4日間の旅を愉しみ、その少年がちょっと成長して帰ってくるストーリー。  途中で娼館へ立ち寄るが、マックィーンと好い仲の女性に、無垢な少年が思いを寄せるひたむきさが良い。  終盤で、嘘を付いてメンフィスへ行ったことが両親たちにバレテしまい、本来ならば鞭打ちのお仕置きだったが、祖父から、『嘘をついて叩かれれば、それで許されると思ってまた過ちを犯してしまう。』と諭され、大粒の涙を流して祖父の腕に抱かれるシーンは感動的だった。  そして何よりも、スティーヴ・マックィーンの味のある表情が圧倒的に素敵な作品で、特にこの作品では、邪気のない笑顔の表情が際立っていた。

  • jir********

    5.0

    少年から大人の男へ映画、の傑作

    作品の最初と最後で主人公が成長しているという、いわば「通過儀礼」をテーマにした作品の中での最高傑作。 二十世紀初頭、金持ちのルーシャスの祖父は出たばかりの自動車を早速購入、それに魅せられた使用人のブーン(スティーブ・マックイーン)は黒人の使用人ネッドと家に残ったルーシャスを連れその車で勝手に大都会メンフィスへ4日間の旅に出る・・・。 「ブーンは知っていたのだろう、美徳から得られる報酬は無味乾燥なもので、きらびやかで刺激的な背徳の報酬とは比べ物にならないことを」 などと回顧録にもなっていて、今は老人になっているルーシャスのナレーションが入るのだがそれが含蓄のあるもので魅力的でもある。 ロードムービーなので当初は目的がなく、ルーシャスがはじめて経験する外界に圧倒される様を観るようになっている。 娼婦で酒を薦められたり、ケンカでナイフで刺されそうにもなる。 すると事件が起きる。 ネッドが車を手放してしまい、馬のレースで勝たないと車が戻って来ないというのだ。 騎乗するのはルーシャス。 はじめての勝負に怖じ気づき、家に帰りたいという彼はネッドにこう言われてしまう。 「自動車を手放してしまった言い訳も娼館に行った言い訳も出来る。でもレースから逃げた言い訳は?」 男として逃げた言い訳は一体どうするんだ?と言うのである。 これは子供じゃなくたって教訓にしておきたい、グッときた。 全てが終わり家に戻った後の祖父との会話も痺れる。 ルーシャスは自分のした事、ついた嘘にお仕置きを受ける覚悟で泣いている。 しかしこの家の主の祖父が 「二度と私達から信用されない、軽蔑されると思って怖いのか?・・・それは当分の間だけだ。男なら乗り越えろ。自分の行動に責任をもて。」 と、声をかける。 この爺ちゃんは社会的にも成功していて大人としても成熟しきっている。 子供の頃に受けた大人からの愛情を振り返っている図式になっているので大人はここで号泣必至。 急激に大人になるという意味ではスタンドバイミーにカンフル剤を打ったような作品。 人生で大切な一本となること間違いなし!

  • おおぶね

    5.0

    ノーベル賞作家の『駅馬車』

     フォークナーが日本に初めて来た時、「農民作家」と紹介された。  しかし、この映画を観ていれば分かるように、farmerというのは大農場主なのである。  おそらく自伝的な要素も入った小説である。  みんなが思うように、僕もすっかり、スティーブ・マックイーンが泥棒で、週末だけ仕事をして、優雅な生活を送っている映画だと思っていた。  邦題がやり放題だ。  小説の題名『自動車泥棒』の方が分かりやすい。『自転車泥棒』もあるくらいだから、こちらがいい。  そのまま訳して「賊徒」でもいいが、分かりにくい。  ストーリーはイニシエーションものだが、基本はモーパッサンの『脂肪の塊』である。さらにこのアダプテーションである『駅馬車』が基本にある。  どちらも馬車を舞台にしていて、こちらはそれがモダンな自動車に変わっているのだ。  フォークナー自身もハリウッドの脚本を書いていたから、せっかくの名作を土台にしないはずがない。  『脂肪の塊』よりは悲惨でなく、『駅馬車』のようなラストということだろう。    『マンディンゴ』を観ていると、白人が黒人女に生ませた子を黒人扱いして驚いた。だって、自分の子なんだぜ、と思った。  ハル・ベリーが『チョコレート』で黒人女性初のアカデミー賞主演女優賞受賞とされて、しかも、お母さんの方が白人だから、本当の黒人じゃないみたいにいわれたことも思い出す。  ところが、この映画では、白人に近く扱われていて、地方によっては違うことが分かった。「おばあちゃんが白人に産まされた」という。  娼館というものの内部はいろんな映画に出て来るが、こんなに暖かだったかは分からない。どうしても『エデンの東』の娼館を思い出してしまう。  もっと、観てもらいたい映画だ。  エンターテインメントとしてもとっても面白いと思う。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
華麗なる週末

原題
THE REIVERS

上映時間

製作国
アメリカ

製作年度

公開日
-

ジャンル