渇いた太陽
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4.0点
ポール・ニューマンの笑顔が素晴らしい、と思っている人は断然「明日に向って撃て!」のイメージが強いでしょう。が、本来のニューマンはいつもどこか突っ張った負け犬ばかりを演じてます。「ハッド」も「ハスラー」もそう。で、テネシー・ウイリアムズ原作の本作も当然そんな男を演じます。でも、不思議と彼って嫌味に見えないから不思議。ウィリアムズってアメリカの幻想を粉々に打ち砕く。この作品を見たある売れない役者はショックで辞めてしまいました(笑)。ハリウッド絡みの南部の愛憎劇。夢を抱き、現実に打ちのめされている人が見たら自殺ものかも(笑)。でも私はこの作品が好きです。
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