川の流れに草は青々

在那河畔青草青/GREEN, GREEN GRASS OF HOME

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川の流れに草は青々
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(4件)

かわいい18.2%コミカル18.2%楽しい18.2%泣ける9.1%ファンタジー9.1%

  • 一人旅

    4.0

    西のアッバス 東のシャオシェン

    ホウ・シャオシェン監督作。 台湾の緑豊かな田舎の村を舞台に、台北から赴任してきた新任教師と子どもたちの日常を描いた青春ドラマ。 台湾ニューシネマの代表者、ホウ・シャオシェン監督初期の青春ドラマで、『風櫃の少年』や『冬冬の夏休み』同様、無邪気な子どもたちの日常を瑞々しい映像で綴った逸品。ホウ・シャオシェンは子どもを描く天才。西のイランにキアロスタミがいるならば、東の台湾にはホウ・シャオシェンがいる。シャオシェンが撮る青春映画はノスタルジックであると同時に日本的でもある。今回は字幕版での鑑賞となったが、吹き替え版で観ていたら日本映画と錯覚してしまいそうなほど、日本的。台湾の田舎風景は古き良き日本の風景を彷彿とさせるし、子どもたちが学校に着ていく制服も日本の子どもたちの物とそっくり。台湾映画を観ているにも関わらず、映像からは日本的ノスタルジーが溢れ出す。不思議な心地よさ。 本作最大の魅力はまず間違いなく、台湾の悠然とした自然美にある。光り輝く小川、緑豊かな森林。どのシーンも煌びやかで、伸び伸びとした希望に満ち溢れている。そこで描かれる子どもも、元気と無邪気さでいっぱいだ。何かひとつの目的に向かって物語が進展していくのではなく、そこはシャオシェンらしく日常の些細な青春の一コマをいくつも組み合わせたような作劇。まとまりがないと言えば否定できないのだが、遊び・いたずら・ケンカ・友情・初恋・家出・出会い、そして別れ。誰もが少年時代に一度は経験したであろうエピソードが余すことなく詰め込まれており、思わず子どもたちに共感を覚えてしまうシーンもちらほら。 映像だけでなく演出も卓越している。冒頭、都会からやってくる列車を走って追いかける子どもたちと、終盤、田舎から都会に向かって出発する列車を走って追いかける子どもたち。映像的には単なる繰り返しだが、物語の始まりと終わり、出会いと別れを結びつけるシーンとして印象的。また、違法な漁獲を行う父親に対する反発心から、生き別れた母親を探しに家出する少年の姿に哀愁がただよう。男手ひとつで懸命に息子を育てる寡黙な父と、父への反発心と母不在の寂しさに揺れる息子。父子の繊細な心の機微を捉えた演出は感動的だ。

  • ouc********

    4.0

    けっこうさわやか。

    ふた昔くらい前の台湾の田舎の小学校を舞台として、 都会から来た男性教師と子供たちの様子をが描かれています。 最初何となく退屈そうな作品かなと思っていたけど、 映画に描かれている子供たちが遊ぶ姿やしでかすいたずらが 国は違っていても自分の子供時代と重なる部分があり、 ほほえましく、また可笑しくて笑えるところがあり 懐かしささえ感じました。 けっこうさわやかさを感じる。 ただし、かなり淡々として派手な展開などは無く、 サウンドトラックもほとんど無い作品なので、 この手のものの苦手な人のとってはただ退屈なものに思われ 評価されにくい作品だと思います。 逆にほのぼのとしたものが好きな人にとっては 観る価値はあると思う。 観る人によってかなり評価の分かれる作品であることは 間違いないと思います。

  • xi_********

    5.0

    笑って泣いた、懐かしき少年時代

    台湾映画界に生まれたふたつの巨星。 侯孝賢(ホウ・シャオシエン)と楊徳昌(エドワード・ヤン)。 台湾映画界自体の歴史は古くからあるものの、大陸の中共を意識する国民党の介入が過ぎたせいかその発展は遅れていました。その状況を一変させたのが89年に侯孝賢が発表した『悲情城市』。台湾国内はもとより、世界の耳目を集めたこの傑作の登場により、閉塞感の強かった台湾映画界はようやく陽の目を見ます(91年には楊徳昌の『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』の登場が世界における台湾映画の地位を決定付けます)。彼らふたりの映画はこれまでの(政府支配を受けた)旧態然とした作品とは明らかに一線を画し、その潮流は「台湾ニュー・シネマ(新電影)」と呼ばれました。 かく言う私も、この『悲情城市』(と『牯嶺街少年殺人事件』)が台湾映画との出会いでした。それだけに、私にとっての侯孝賢(と楊徳昌)は特別な存在なのです(そして、恐らくは大半の日本人にとってもそうだと思います)。 本作は、そんな侯孝賢初期の作品(長編第三作)。 アイドル映画監督として人気が出始めていたこの当時の侯孝賢は、台湾東北部(内湾)の朴訥とした背景を舞台に、自らこの映画の脚本を手掛けます。それは、誰しもが通り過ぎていく少年期に想いを馳せた、郷愁感溢れる児童映画。 期間限定で「内湾小学校」の臨時教諭を務めることになった青年教師と、そのクラスの児童たちの交流を中心に、環境保護のテーマも絡めたこの作品。 その画面は、青年監督であった侯孝賢自身と重なる様に、実に瑞々しい魅力を湛えています。 自然が共にある田舎の村で、そこかしこに溢れる子供たちの声。 その声に包まれて過ぎていく、青年教師の時間。 私は生まれこそ昭和でも、「あの時代へのノスタルジー」を感じたことはありません。私にあるのは、自らが通り過ぎてきた「少年期への想い」だけです。自分の過去を振り返るのは何だか気恥ずかしいものですが、誰しもが、「笑って、泣いた」過去を通り過ぎてきたことでしょう。 この映画は、普段は自分でもどこにしまい込んだのか忘れている、そんな想いを呼び起こしてくれます。 侯孝賢は皆が知る通り、この映画から7年後には『悲情城市』で内省人を弾圧してきた台湾の歴史を弾劾した人物です(彼自身は外省人であるにも係わらず)。そして、その映画が台湾映画の一里塚となったこともあって、未だに彼の代名詞的傑作と位置付けられています。 私は『悲情城市』を傑作と呼ぶ声に同意しながらも、それをもって侯孝賢を語ることには納得出来ません。 侯孝賢が、己自身と祖国である台湾を省察してみせたのは、事実上あれ一作です。 確かにその目線は本質を射抜く怜悧さを併せ持ち、我々観客の安易な感想をも包み込んでしまうほどの静寂に満ちた物語でしたが、私にはむしろあれが例外だったと思えるのです。 本来の侯孝賢は、この『川の流れに草は青々』や、その後の『坊やの人形』、『風櫃の少年』、『冬冬の夏休み』等の作品群に代表される様に、「淡い記憶に霞む出会いと別れ」を描き続けてきた人で、積極的に台湾社会への眼線を取り込んでいた楊徳昌とは対極的な位置にいます。確かに『悲情城市』を境に緩やかな変化も感じさせますが、基本的には彼の映画に溢れるのはいつも「いつかどこかで味わった懐かしさ」。私は、それこそが彼特有の魅力だと思うのです。 先に述べた通り、私が『川の流れに草は青々』を観たのは『悲情城市』後のことです。そのギャップはとても大きかった。それだけに、画面一杯に童心がはじけるこの映画に魅了されたのを、現在もはっきりと覚えています。 この映画に溢れるのは若かりし侯孝賢の演出ばかりではありません。主演の阿B(ケニー・ビー)、その恋人を演じた江玲、そして腕白三人組(顔正國、鄭傅文、周品君)をはじめとしたクラスの子供たち(陳靜慧、張鋤非)・・・キャスト全員が自然体の魅力をはじけさせています。 侯孝賢に馴染みがない方。 台湾映画を敬遠されている方。 この映画を未見の方。 どなたであれ、私は迷わずお薦めします。

  • pin********

    4.0

    懐かしき児童映画

    その昔の日活児童映画を思い出しました。 『先生の通信簿』とか『小麦色の天使』とかです。 日本でも70年代から80年代にかけては、良質の児童映画が作られていたんですが、このごろはとんとお目にかからないような気がします。 さて、本作は80年代の台湾の田舎の小学校を舞台にして、若い先生と子どもたちの交流を描いたものですが、まさしく、あの懐かしい児童映画の世界です。 お互いに信じあい、未来を明るく見つめている子どもたちと先生を、優しいまなざしで描いているのです。 説明不足の部分や、不自然な部分も少なくありませんが、子どもたちの自然な演技や、それをみつめる監督のまなざし、懐かしい人間模様に感動させられます。 古臭い音楽も、ある年代の方には懐かしく感じられるでしょう。 中国語もわかりやすいので、中国語を勉強中の方にもお勧めの映画だと思います。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
川の流れに草は青々

原題
在那河畔青草青/GREEN, GREEN GRASS OF HOME

上映時間

製作国
台湾

製作年度

公開日
-

ジャンル