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眼下の敵 (1957)

THE ENEMY BELOW

監督
ディック・パウエル
  • みたいムービー 87
  • みたログ 535

4.19 / 評価:255件

一騎討ち

  • ジャビえもん さん
  • 2021年5月24日 16時11分
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

一般的には「潜水艦もの」と言われていますが、駆逐艦と潜水艦の一騎討ちが描かれているこの映画は、潜水艦内のドラマが中心の「潜水艦もの」とはやや違います。

したがって、駆逐艦でのドラマと潜水艦でのドラマが交互に描かれていますし、もっと言うと、米軍側とドイツ軍側の描き方もほとんど公平です。
もっとも、最後にドイツ軍指揮官が米軍側に助けられるところは、ドイツの方から見ると、なんだよそれ、となるかも知れませんが…。
ただ、敵味方の区別なく描いているこの映画は、最近の戦争映画、敵側を怪物のように描くものとは一線を画します。

駆逐艦内のドラマで言うと、最初は部下たちから不信の目を向けられていた艦長が、その有能さと人間性によって信頼されていくといった展開が、王道的で、映画世界に引き込みます。

潜水艦内も、艦長が昔気質の人間で、ナチスドイツに不満を抱きながら、しかし潜水艦乗りとしてのプライドは捨てられないというその葛藤が、観ている者の共感を呼びます。

そして、一騎討ち。
お互いに相手の手を読み合う戦い。
ただ派手にドンパチを繰り返すような映画とは違い、緊迫感があります。
死力、知力を振り絞っての壮絶な戦いは、見応えがあります。

ラストも、語弊があるかもしれませんが、爽やかです。
後味のいい戦争映画です
いや、人は死んでるけどね…。

ちなみに、映画中盤で、戦闘中、ある水兵が指を失います。
艦長は言います。「負傷したので任務は解かれる。もとの仕事に戻れるな」と。
水兵は答えます。「私は時計工だったんです」と…。
このやりとり、胸に迫ります。
血生臭い描写などなくても、戦争の悲惨さをよく伝える、お手本のような場面です。

詳細評価

物語
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音楽

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