間諜X27

DISHONORED

91
間諜X27
3.9

/ 16

19%
56%
19%
6%
0%
作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(9件)


  • ech********

    4.0

    ディート君かガルボ君か?

    ガルボ君の「マタハリ」と見比べると興味深いです。甲乙つけがたいです。 昭和6年の作品ですが、演出技術などもだいぶ確立されているようです。

  • 一人旅

    4.0

    ディートリッヒ、ネコちゃんになる。

    ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督作。 一次大戦最中の欧州を舞台に、オーストリアの女スパイとなった娼婦が辿る運命を描いたドラマ。 戦争で夫を失った娼婦がスパイ(X-27)となり、キツい表情と濃く派手なメイクと服装で敵国の将校に巧みに接近していく。将校の目の届かないところで、室内を物色し機密情報だけを盗むのだ。X-27は表情を一切変えない。生きる希望も目的もないかのように、ただ淡々と任務を遂行していくのだ。 女としての自己とスパイとしての自己。その狭間でX-27は揺れ動く。夫の死後娼婦となり、誰からも愛されず孤独に生きてきたX-27。封印したはずの女としての感情が、任務の過程で再び湧き起こってくる。自身の女心を確信し、うっすらと笑みを浮かべるX-27の表情が印象的だ。 時代に翻弄され、最愛の夫や自分自身の感情さえ奪われながらも、そうした社会の束縛に囚われず、一人間、一女性としての生き方を貫くX-27の姿は戦場で戦う兵士以上に勇敢に映る。娼婦時代の派手な服装を身に纏い、自信に満ちた態度と表情で戦争という非情な現実に真っ向から立ち向かっていく姿は、潔いかっこよさがあり、切ないのだ。 そして、X-27を演じたマレーネ・ディートリッヒの圧倒的存在感。派手な服装で敵将校を強気に誘惑するイメージ通りの演技を見せたかと思えば一転、メイドに変装し、薄化粧と質素な服装で茶目っ気たっぷりに敵将校を手玉に取る。質素なスタイルのディートリッヒを見るのは本作が初めてで、それまでの派手なイメージからは全然想像がつかない。顔つきまでまるで違う。すっぴんに近いディートリッヒは意外にも童顔だ(白鵬似?)。仕草も印象的。“ミャ~オ”と猫マネ声を出してみたり、スカートで敵将校の頭を包み込むあどけない姿は新鮮で、不覚にも可愛いと思えてしまった。

  • ********

    5.0

    目は口ほどに

    1931年。ジョセフ・フォン・スタンンバーグ監督。1915年ウィーン。夫の大尉を戦争で失った妻(マレーネ・ディートリッヒ)は街娼として虚無的に生きていた。そこへ諜報機関のボスが近づいてきて、彼女をスパイとして雇う。ロシアのスパイとの駆け引きが始まるが、、、という話。まだ「トーキー」であることが特別だった時代の映画らしく、カットのつなぎも回想シーンもセリフではなく映像でつながっています。そしてことさら音楽を全面に出す。ディートリッヒがむやみと目をギョロギョロ動かすのも「トーキー」的なわかりやすさのしるし。目は口ほどにものをいう。 「目は口ほどにものをいう」は比喩にとどまらず、映像としてそこにある。大きく見開かれたり細められたりする彼女の眼だけでなく、ラストで彼女に同情する若い士官も目に涙をうかべているらしいし(画面には写らないけど彼女が彼の眼をふいてあげる)、回想シーンへの導入は人物の「今思い出していますよ」という目とともにあった。 30歳とはいえまだ幼さまで残っている若きディートリッヒ(少女に変装するというだけではなく体型がふっくらしています)。愛で道を誤る女スパイという典型的な映画とはいえ、まったくメロメロになっていないところがすばらしい映画です。最初から愛なんて信じてないわって感じ。

  • mor********

    4.0

    女スパイものの原点

    グレタ・ガルボが「マタハリ」、ディートリッヒが本作と二大女優が 30年代はハリウッドで活躍していることがわかる一作と思います。 ラスト、鏡を見るシーンが有名です。

  • MaaMi

    3.0

    皺ひとつ動かさない美人。

    顔がみんな似ていてわかりにくいところもあったけど、全体的なストーリーはわかりやすいほうだと思います。 娼婦から色気を武器に女スパイになる役のディートリッヒが失礼ながらゴットタンに時々出てくるキャバ嬢あいなに似て見えてしまうけど、皺ひとつ動かさない美人です。 昔の作品だから、自分の思った方向に話が進むのだろうと思っていたけど、そうでもない。 まずまずの見ごたえでした。

  • じぇろにも

    4.0

    ネタバレ1915年ウィーン

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • marukocat

    5.0

    ネタバレ大好きな映画です

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • gar********

    4.0

    ディートリッヒの美の絶頂期を写した作品

    第一次世界大戦下のヨーロッパ。オーストリアへの忠誠を誓う女スパイ・X-27の数奇な人生を描いた作品。くしくもグレタ・ガルボの『マタ・ハリ』と同じ年に、同じ女スパイものとして作られたマレーネ・ディートリッヒのハリウッド第二作目。 どしゃ降りの雨の中路上に現れる謎めいた女。夫に死なれ、その庇護を失った女性がたどる道はいつの世も同じ。しかし彼女は、国家への強い忠誠心を持つことでその魅力を生かしたスパイとなる…何と通俗的でありえない話なんだろうと映画を見るまで思っていました。実際、ちょっとありえぬストーリーやもはや古すぎるといっていい周囲のキャストの演技が、マイナスではあります。しかし、映画を見てありえない話だけど、もしかしたら歴史の裏側にはこんな人がいたのかも…と考えるようになりました。それぐらいディートリッヒのX-27は、魅力的です。彼女のどこかつかみどころのない謎めいた雰囲気は、戦争という異常な時代において暗躍するスパイにピッタリですし、何よりあの美貌!まぎれもなくこの時期のディートリッヒは、美しさの絶頂だったと言っていいでしょう。あまり感情を表に出さず、無表情といってもいいマスクは、ゾクリとさせられるほど魅力的です。特にそれを感じたのが、ヴィクター・マクラグレン(彼よりゲーリー・クーパーだったら良かったのですが…)扮するロシアのエージェントに眠り薬を盛るシーン。ともに一夜を過ごした後、別れの乾杯をするのですが、ワインには眠り薬が入っています。「何を入れた?」という男に対して、「眠り薬を少々」と答える時のX-27のまなざしは、ディートリッヒの魅力を最大限に映し出した印象的なシーンです。 そして何といっても圧巻なのが、ラスト。ロシアのエージェントを逃がしてしまったX-27が処刑される場面。若い将校のサーベルを使って身支度をし、銃殺の直前に口紅を塗る…最後まで美しくあろうとした女の心意気が見事であると同時に、こんな美しい人を殺す国家の無慈悲さに悲しくなりました。 ディートリッヒの美の絶頂期を、独特の映像美で映した作品です。

  • che********

    3.0

    残念な一本。

    映画には、言葉の問題がついて回る。 この映画はウィーンの話だ。 だから、英語で作って欲しくなかった。 マレーネ・ディートリッヒの退廃的な美しさは言うに及ばず。 スタンバーグ監督の美学も言うに及ばず。 だからこそ、言語の問題が痛い。

1 ページ/1 ページ中