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ツイスター (1996)

TWISTER

監督
ヤン・デ・ボン
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3.32 / 評価:518件

傑作バカディザスタームービー!

  • neu***** さん
  • 2018年3月27日 2時13分
  • 閲覧数 1059
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

バカ映画である、何せヤン・デ・ボン作品である、エメリッヒと並ぶ「大味バカスペクタル」映画の巨匠だから致し方ない、この人撮影監督としては腕っこきの職人なのに、いざ監督するとなんでこうなるのだろうか?

と、否定的な物言いから書き始めたけれど、じゃあお前はこの映画嫌いなのか? と聞かれたら、う〜ん、嫌いじゃ無いな! 私の様な映画を理屈っぽく分析したがるクソ面倒臭いヤツからすると余り評価したく無いタイプの映画に分類される、しかし、こう云う子供から大人まで、映画を多く観ているヤツらから話題作位しか観ない層まで、ポップコーン片手に理屈抜きで楽しめるこのタイプの映画に対して、グチグチ粗を探して批判する様な真似はしたく無いものだ、もちろん言いたい事は有るが、この際細かい所は気にしないで、この怒涛のバカスペクタルに身を委ねるのが作法かと思う、

とは言うものの、実際良く出来た映画だとも思う、その最大の理由は脚本に(共同名義ではあるが)参加しているマイケル・クライトンの存在ではないだろうか、エンターテイメント小説の白眉「ジュラシックパーク」を書いた人である、科学的な裏付けに基づく複雑なアイデアを設定し、そこに生きる人々を丁寧に描写する事にかけては当代一流の作家である、

この映画が他のディザスター映画と違う決定的な要素はその設定にある、通常ディザスター(災害)映画は、そこに暮らす人々、それに関わる人達が(災害)に巻込まれる話しが殆どである、巻込まれるという事でそこには悲劇性を帯びてしまう、そこで主人公達をストームチエイサーに設定する事で、巨大竜巻に巻込まれる側でなく(チエイサー)追いかける側の非日常性を「お気楽で命知らずなヤツら」というキャラクターに変換したところが大きい、そしてその「お気楽感」を体現する主役の2人も重要である、(キツく無いジョディ・フォスター)ヘレン・ハントのコメディエンヌぶりは定評がある、何せあのジャック・ニコルソン相手に一歩も引かず同一作品からの主演男優・主演女優賞を獲得する程である、
そして、この映画の最大の見どころ「主演ビル・パクストン」その人である、正直、あの「スピード」の監督がCG技術を駆使してハリウッド大作を完成させた、と聞いた時に「えっ、で、何で主演がビル・パクストンなの?」とは思った、私の様な以前からのパクストンファンでさえそう思うのだから、彼を良く知らない人たちから見たら余計に「?」だとは思う、決して二枚目と言う訳では無く、演技派としてアカデミーに推されてる訳でも無く、アクションをこなせるタイプでも無い、でもハリウッド映画を観ていると何度も何度も出会う顔馴染みの近所の兄ちゃんの様な親近感でいつの間にか気になってしまう存在感なのだ、で、当たり前だが実は演技は上手い、特に、口数の多い小心者、や、お調子者の詐欺師、を演らせたら右に出る者がいない名脇役だった、その彼がハリウッド大作初の主演を務めたのがこの作品だ、この後サム・ライミ監督の傑作サスペンス「シンプル・プラン」でも主役を演じたが、私の記憶では彼が主演を張った映画はこの2本位では無かったか?
この主役の2人の名演と、周りを固める良い味を醸し出しているキャスト陣(若い頃のフィリップ・シーモア・ホフマンのオタク演技はこの頃から説得力抜群だ)そして彼ら役者達に命の造形を施す脚本によって、それぞれのエピソードと関わる人物像が明確で「お気楽で命知らずなヤツら」の破天荒な大冒険譚としては申し分なく楽しい作品となっている、

そのフィリップ・シーモア・ホフマンももう居ない、脚本に参加したマイケル・クライトンもである、そして主演したビル・パクストンも去年惜しくも61才で亡くなった、俳優仲間からも愛された彼は多くの映画に出演した名脇役であったが、亡くなった時の彼のキャリアを紹介した文句がいかしてる「エイリアン、プレデター、ターミネーター、近代ハリウッド映画の3大モンスター全てに殺された事が有る俳優」彼が如何に映画を愛し、映画から愛された俳優かを端的に表現したエピタフである。

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物語
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