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卵の番人 (1995)

EGGS

監督
ベント・ハーメル
  • みたいムービー 20
  • みたログ 23

3.00 / 評価:5件

カルト・ムービーの魅力を持った珠玉作

  • URYU さん
  • 2009年11月24日 19時33分
  • 閲覧数 554
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

もともと老人2人暮らしだから、会話にもボケが入っていて、テンポも緩慢で、マッタリとした空気が流れている…トイレで新聞を読むのが日課のファーがトイレットペーパーで尻を拭こうとすると、ドアのノックもなくモーが扉を開けるギャグが愉快だ。

左右の段が交互にくっついたユニークな形状の階段にカメラ据え置きで、早朝の室内を長回しで捉えるシーンが度々挿入される…兄弟がゆっくりとその階段を登ったり、降りたり、引き返したり…独特の作品世界の作り方は、そんな素朴な描写の積み重ねで出来ている。

言葉を喋らず奇声を発するコンラッド(アンドレ)は、車椅子生活で、様々な鳥の卵をコレクションする、子供のまま大人になった様な寡黙な男で、もともと老兄弟の生活ぶりだけでも風変わりなのに、彼が加わって、家の中に不思議なムードが漂って…この男、何だか裏が有りそうだが、映画では真相は描かれない…全て観る者の解釈に委ねられている。

劇的な変化は、多分全部登場人物の頭の中で起こっているんだろう…モーは一度も村を出た事が無いのに、兄のファーは、スウェーデンに旅行に行って子供まで作っていた事実を理解し、モーはクライマックスで一大決心をするのだが、外見には淡々としていて、ハーメル監督の演出も抑えが効いている。

私はこの監督の作風に共感する事しきり…監督のインタビューでは、スウェーデンのロイ・アンダーソンの作品が好きだと言ってたっけ…確かにシニカルで寡黙な語り口が共通するかも…。

本作はカルト・ムービーの魅力を持った珠玉作。

詳細評価

物語
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