ファウスト

FAUST

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ファウスト
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(7件)


  • 一人旅

    5.0

    シュヴァンクマイエルの“ファウスト”

    ヤン・シュヴァンクマイエル監督作。 チェコ出身の鬼才:ヤン・シュヴァンクマイエル監督が『アリス』(88)に続き1994年に撮った長編第二作目で、前作同様、実写と人形アニメーションが共存した独自の映像世界を魅せてくれます。 ドイツの文豪ゲーテの「ファウスト」を下敷きにした作品ですが、そこはシュヴァンクマイエルらしく原作の素直な映像化ではなく、独自の解釈により換骨奪胎した上でストップモーションアニメーションを多用した悪夢的な映像の奔流で観客の度肝を抜いてくれます。 舞台を現代のチェコに置き換えて展開されるシュヴァンクマイエル流「ファウスト」で、サラリーマン風の中年男が謎の地図に導かれるように辿り着いた場所で悪魔と契約を交わし死後の魂と引き換えにこの世の享楽の総てを手に入れようとするが―というお話で、物語の大枠は原作ファウストに準えていますが、映し出される映像は論理的説明の難しい突拍子のないものに終始しています。 兎に角、物語云々はこの際忘れて、シュヴァンクマイエルが創り出す独創的な映像世界に身も心もどっぷり浸かってしまうのが本作の最善の愉しみ方であり、フラスコの中で誕生する粘土の赤ちゃんや数多くの操り人形たちの奇怪な饗宴の一部始終を眺めているだけで十分に元が取れる作品となっています。CG全盛の現在では考えられない、ハンドメイド感溢れる人形たちの不気味&リアルな造形と撮影に根気を要したであろう細やかな動作が、他の映画では味わうことのできない“贅沢なものを見ている”感動で包み込んでくれる怪作で、ロシアのアレクサンドル・ソクーロフが翻案映画化した『ファウスト』(11)と見比べてみるのも一興かと思います(同じ“ファウスト”なのにここまで作風が異なるのか…)。

  • ang********

    5.0

    ネタバレ脱帽。ただただ、脱帽。

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • あき

    4.0

    悪夢

    ストップモーションで繰り広げられる悪夢の世界。不気味な造型や木製の操り人形が東欧的でいいですね。ブニュエルが好きそうだなぁと思ったらやっぱりお仲間でした。

  • vot********

    4.0

    人形劇

    短編のドンファン風な作りです。 人形劇のネタ、仕掛けを逆手に上手く撮ってますね。 ただ、暗い作風が好きになれず…… なので満点ではありません。m(__)m

  • tak********

    5.0

    初長編にしてベスト

    『悦落共犯者』『オテサ-ネク』・・。以後、長編は数在れど、シュワンクマイエルは本作がベスト!『男のゲ-ム』『フ-ド』といった短編傑作と共にもっと世間の認知度が上がる事を望む。

  • wak********

    5.0

    実写とクレイアニメの融合

    美しく、みごとな作品です。映画って錬金術なのね。とため息。 何度見返しても飽きないし古びない。

  • mar********

    4.0

    CG時代以前の素晴らしい特撮

    「ファウスト」といえば、かの有名なゲーテの戯曲のテーマになった伝説…ということで、文学の知識のない私にわかるのだろうか…と思いきや、現実社会と人形劇と粘土細工の入り混じったシュールな映像に笑いがこみ上げてしまいました。 今では実写とCGを組み合わせた映画も珍しくはありませんが、やはりどんなに最新のCG技術を使っても実写との間にはギャップがあります。 本作では、逆に当時のアナログ技術だからこそ、現実と非現実の独特な融合感が表現できていたと思います。 Wikipediaを見ると、「このファウスト博士は、錬金術や占星術を使う黒魔術師であるという噂に包まれ、悪魔と契約して最後には魂を奪われ体を四散されたという奇怪な伝説、風聞がささやかれていた。」ということになっていますが、確かにこの伝説の要所は映画の中でもきちんと網羅されています。 ファウスト博士の伝説についてもっと予備知識があれば映画の深部に至るまで満喫できたかもしれませんが、知識がなくても十分楽しめました。

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