大切なことが詰まった隠れた名作
- tak***** さん
- 2019年1月12日 22時50分
- 閲覧数 170
- 役立ち度 0
- 総合評価
お世辞にも有名な映画とは思えない映画ですが名作でした。
子供にとって生みの親と育ての親、どちらが本物の親なのか?そもそも本当の親などというものは存在するのか?
そんなことがこの手の作品を見ていると頭の中で浮かんでは消え、浮かんでは消えを繰り返します。
会心はしたといえ、一度は子供を捨てた実の親、それを引き取り立派に育て上げたもう育ての親。
それぞれに共感してしまうシーンがあるからこそ、ジャッジを下せないのですよね。生みの親のもとに帰った少年が泣き続けるシーンはとても悲しくなりましたがそれが現実ですよね。
いがみ合っていた二人が、それぞれの力を必要とし、助け合うことで初めて生まれる絆、乗り越えられる人種問題。
最初はお互いをyou peopleと怒鳴り合い、人種の壁は超えられないのだという点でいがみ合っていた二人の親ですが、子供という無垢な存在を通じて手を取り合っていくラストシーンは派手ではないですが美しいシーンでした
彼には二人の親がいる。それでいいのではないでしょうか?
養子という制度が根付きにくい日本。血縁主義、血の繋がりが必要以上に重要視されている国だと思います。そんな日本にいる私達こそ見るべき映画だと思います。重要な問題提起が隠れているはずです
詳細評価
イメージワード
- 泣ける
- 悲しい
- 勇敢
- 知的
- 切ない
このレビューは役に立ちましたか?