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ロバータ (1935)

ROBERTA

監督
ウィリアム・A・サイター
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4.23 / 評価:13件

二つの系列

  • 文字読み さん
  • 2009年12月20日 0時15分
  • 閲覧数 292
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

1935年。ウィリアム・A・サイター監督。パリでの仕事のためにアメリカからフランスにきた楽団だが、いきなり仕事を失い、なんとかしようと経営者の男(ランドルフ・スコット)は叔母でファッション業界の金持ちを訪ねると、デザイナーの女性(アイリーン・ダン)に一目ぼれ。一方、楽団のリーダー(フレッド・アステア)は貴族の振りをしているかつての相棒(ジンジャー・ロジャース)に出会って、という話。アステア&ロジャースの初期映画。

二つの系列の描き方が徹底しています。ファンション業界とエンタメ業界。ヨーロッパの貴族とアメリカの平民。複雑な恋の駆引きと単純な恋。決して交わらない二つの系列の並行線はアステア&ロジャースのタップダンスにも現れています。そして最後には、ファンションと音楽、貴族と平民、駆引きと本心の恋が見事に一致してカップルが生まれ、アステア&ロジャースもクラシカルなダンスで一体となる。よくできています。

どう見てもスコットとダンの恋の行方が本筋でアステア&ロジャースは脇のはずですが、彼らのダンスと会話のすばらしさで並行的な二つの系列に見えてしまうという面があります。しかし物語の整合性が崩れているおかげで、単に不可能に見えたカップルができるというだけではなく、二つの系列がひとつにまとまっていくダイナミズムに溢れた作品になっています。そしてもちろん、重力に抗うアステアのダンスは、アメリカを離れてパリでも居場所のない物語の設定ともマッチして、「どこまで滞空時間をのばせるか」への挑戦になっています。タップの早さ、止らないダンスの動きに注目。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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