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キートンのカメラマン (1928)

THE CAMERAMAN

監督
エドワード・セジウィック
  • みたいムービー 1
  • みたログ 26

3.92 / 評価:13件

キートンで一番好きな作品

  • すかあふえいす さん
  • 2014年4月21日 21時23分
  • 閲覧数 435
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

2回目の鑑賞。
キートンの傑作は数多くあるが、俺が一番好きなキートンはこの「カメラマン」!

他のアクションが凄い傑作群に比べるとコンパクトで地味な印象を受ける人もいるだろう。
だが、俺は群衆に始まり群衆に終わるこの映画が大好きなんだ。

まずキートンの出で立ちからして面白い。
ベレー帽を被り、使い古された三脚付きカメラをまるで機銃でも抱えるように持ち運ぶ。三脚は容赦なく人に襲い掛かるし事務所のガラスも割ってしまう凶器と化す。
それを支える可愛らしい“相棒”とのやり取りも楽しくてしょうがない。

といっても、その相棒は二人存在する。
一人は冒頭偶然出会ったニュース班務めの美しい女性で情報面から彼の孤独な闘いを支え、もう一人は街中で偶然出会ったちっこくて素早い気の利く可愛い奴なんです。傍らでここぞと言うときに助けてくれる頼れる存在。
真相は是非とも本編でお確かめ下さい。


冒頭出てくる戦場で命をかけるカメラマン、だが人の住む都会でニュースを追うカメラマンたちも命懸けだ。
何も無い広場をあっと言う間に埋め尽くす人の群れ、群れ、群れ。人が津波のように押し寄せるスペクタクル、そんな場所で出会った女性を追ってキートンは街角カメラマンからニュースを追う記者へと変わっていく。カメラの横から惚れた女性を見つめる視線、その女性との見つめ合い。

彼女もまた彼の優しさに同情して良い情報を流してくれるが、失敗が続いて中々上手くいかない。それでも諦めず次に進もうとする無邪気さ。彼女とのデートはとにかく愉快だ。
バスに乗ろうとするが押しのけられ必死でバスの外にしがみ付く、落ちても全力で追いかけ飛びつく。
プールの脱衣所でおっさんと揉みくちゃになるシーンは爆笑。
マーセリン・デイの水着姿は可愛いし妙な色気を感じる。こりゃ男どもも群れを成すわな。

終盤の、マフィア同士の熾烈な抗争を掻い潜り暗黒街を駆け抜けるシーンも凄い。
心強い“相棒”と共にカメラを回し続け、落としたナイフをもう一度握らせ殺し合わせたり柱が倒れようがマフィアに機銃やナイフで狙われようがそれを全力で回避しつつ撮影を続けるカメラマン魂。まるで今までキートンのアクションを撮ってくれたカメラマンたちのように、キートンは必死に喰らい付く。

それでも報われない努力、でも報われなくたっていい、惚れた女のために暴走した船が水上を裂くように走る水面に飛び込む勇ましさ。
「蒸気船」の時といい、何も言わずにすぐさま他人のために行動できるキートンはカッコ良すぎる。

その真実をスクープした“相棒”の存在・・・!キートンが他者に助けられるという人間臭い一面も見せる面白さ。

総ての真実が明かされた後、まるで二人を祝福するかのように現れる人々の群れ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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