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リービング・ラスベガス (1995)

LEAVING LAS VEGAS

監督
マイク・フィギス
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3.62 / 評価:277件

ニコラス・ケイジのアカデミー賞受賞作品!

  • fuutaro.com さん
  • 2015年6月10日 7時51分
  • 閲覧数 499
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

◆名優ニコラス・ケイジの代表作◆

ニコラス・ケイジは有名ですが、僕は彼の代表作はこれだと断言できます。
実際にニコラス・ケイジは唯一この作品で、アカデミー主演男優賞とゴールデングローブ賞の主演男優賞を受賞しています。
僕自身も鑑賞していて、「本当にアルコール依存症なんじゃないの?」と疑ってしまう様な、それぐらいに強烈な演技でした。
最近のアクション映画で見せるような、ちょい悪オヤジ的な演技では無い、本気のニコラス・ケイジを見せています。(いつも本気に決まってるんですが・・・。)

そして相手のエリザベス・シューもかなり魅力的です。
彼女自身もこの作品でアカデミー主演女優賞にノミネートされています。残念ながら、その年の主演女優賞は『デッドマン・ウォーキング』のスーザン・サランドンが受賞しました。
ただ、両方の作品を鑑賞した僕からすると、エリザベス・シューに受賞して欲しかったなと言うのが正直な気持ちです。
それはさておき、二人の演技の何が凄いって、アルコール依存症の寂しい男と、精神が不安定な寂しい娼婦をそれぞれ見事に演じ切る演技力。
そして、物語において重要なセックスの描写を、こんなにも堕落的で荒廃的に描けるのかっていうほど、物語の世界観そのままに魅力的に描いています。
僕が映画で観たセックスシーンでも最上位にランクインする美しさです。
美しさと表記しましたが、堕落的、荒廃的な描写の中でお互いの体と心を求めあう傷ついた者同士の心の救いを求めるセックスと言うものが、これ以上ないほど美しく表現されているのです。
身も蓋も無いですが、観ればわかります(笑)

◆スティングの音色◆
そして、この映画が最高な理由として音楽も最高です。
スティングのメロディが非常に高いクオリティでこの映画にハマっていて、作品も切ないですが、スティングが歌う音楽も切ない雰囲気を醸し出し、切なさに溢れていてかなりいいです。
スティングはこの映画で3曲歌っていますが、その中でも「My One And Only Love」と「Angel Eyes」が秀逸で、映画の中でも自然に流れています。
ピアノとベース、そしてボーカルと言うシンプルな音色が、スティングの情感溢れる音楽性とともに映画にマッチしていて素晴らしく綺麗な映像と音楽になっています。

◆人間の闇と愛と死◆
この映画は見る年代によっても感じ方が違います。
10代の鑑賞時は、アルコール依存症と言う事や、家族も無くして仕事も無くしてしまった男の感情も分からないですし、そんなイメージ自体が湧かなかったです。
でも分からないながらも、危ない男女の関係を魅力的に感じていたと思います。
「あぁ、愛ってこういう側面からも生まれるんだな~。」そんな風に漠然と感じて、どん底での孤独な者同士の愛と言うものに憧れに近い感想でした。
考えてみれば社会に出る前ですので、弱さや悲しみよりも希望にも満ち溢れてるんですね。

20代で鑑賞した時は少しだけ理解しつつも、まだまだ主人公の気持ちも理解できず、でも愛も少し理解して仕事でもヤなことなどもあるし、共感も50%ぐらいはできる。そんなイメージでしたね。

30代で鑑賞した時は、アルコールに逃げる弱さも理解できるし、自分自身が弱ってる時にお金を払ってでも誰かに一緒にいて欲しい気持ちも理解できるんです。
もちろん倫理的にもそれが間違った方法だと分かっていても、人間生きてればそんな気分の時ってありますよ。
僕自身は「俺はどん底を味わったよ。」なんて人には言わないけど、あとから感じるとあの時はどん底だったなって思う事はやっぱりあります。
人間って弱い部分が多いし、情けないほど弱さだらけな面もあります。全部諦めて逃げたい事の方が多い時もあります。
正直、死ぬという選択が一番楽だと思います。いろいろ経験することでそんな風に理解してきたからです。

でも、こんなふうにも思うんですよね。
『そんな最悪な気分になりたくもないし、少しでも前に進みたい。』
『どうせ人は死ぬんだし生きてる今を充実させるために頑張ろう』
そんな考え方に行きついた僕自身もいます。

この映画はどん底を知ってるかどうかでも、作品の見え方や感じ方が違ってくる映画です。

自分以外の周りを見るとすごく幸せそうに見えるんですが、みんながみんな幸せな訳じゃないんです。「幸せそうに見えるだけ。」みんな幸せをつかむために負けそうになりながらも死に物狂いで頑張ってるんですよね。
そういうことに気付かせてくれる映画です。

この映画自体は悲しくシリアスな内容の映画ですが、生きる事、生きる意味、死ぬ選択をする事。などについて考えさせてくれる映画だと思います。
『リービング・ラスベガス』は好き嫌いは別れる映画だとますので、それを踏まえて鑑賞して頂ければと思います。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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