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将軍の鬼ごっこ。面白うてやがて哀しき…。
- 百兵映 さん
- 2018年4月5日 21時47分
- 閲覧数 261
- 役立ち度 3
- 総合評価
『将軍』(原題:The General)というから、キートンが将軍になるのか(チャップリンは自ら『独裁者』The Great Dictatorを演じた)と思ったら、彼が愛してやまない蒸気機関車の愛称だった。これも彼一流のおとぼけユーモアなのだろう。
しかし、この辺がキートンとチャップリンとの違いかな、などと思う。社会(悪)をどこまで風刺できるか。どちらがいいかとは単純には言えまいが、ま、将軍と独裁者の違いということにしておこう。
本作はキートンの無声映画の最終版ということらしい。それにしては、音楽が突出していいのだが、どうやらこれは復刻版に際してアフレコにしたものらしい。音楽も楽しめるのでそのまま再生して構わないが、無声映画を楽しみたい場合には、音楽はOFFにした方が良さそう。ちょっと違和感がある。
体を張って、というのが彼を評価する場合の定型句のようなものだが、本作でもそれは健在。どこまで本当かと思う程、危ないスタントプレーをやる。そしてこれまたどこまで本当かというのが、森の渓谷での機関車の転落事故。この橋、迫力、『戦場に架ける橋』に負けていないのだ。昔の、白黒・無声映画だから余計に迫力がある。
何らかのメッセージ性というものはない。ストーリーも機関車の鬼ごっこ・行き返りというだけ。面白うて、やがて哀しき……という感じ。そう、キートンの身体表現能力と顔の表現能力(無表情)のアンバランスがそう思わせる。
キートン映画が気になって、これが4本目の鑑賞になったが、どうしようかな、あと1~2本観ようか、それともここでお別れしようか。
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