ここから本文です

マスター・オブ・リアル・カンフー/大地無限2 (1996)

太極Ⅱ/TAI CHI II

監督
ユエン・ウーピン
チョン・ヤムイム
  • みたいムービー 1
  • みたログ 9

3.00 / 評価:2件

懐かしの蟷螂拳に感涙

  • lamlam_pachanga さん
  • 2010年6月4日 19時39分
  • 閲覧数 596
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

『マスター・オブ・リアル・カンフー/大地無限』をご覧になられた方、本作は、一応あの映画の続篇です。但し、物語は全く関係ありません。前作は太極拳の始祖である張大豊に焦点をあてた物語でしたが、今作は、至極単純なカンフー映画。唯一、主人公の父親が太極拳の達人と言う辺りに前作からの「繋がり」を意識させるくらいで、登場人物、時代、物語に関しては、99%関係ない作品です。アクションにしても(その賛否は別にして)ワイヤーワークを駆使した前作と比べ、全体的なスケール・ダウンは半端ないですね。タッチとしてはシリアスでもなく、コメディでもなく、何とも中途半端な印象。主人公は父親から「太極拳」を習うはずだったのに、いつの間にか「辮髪拳」なんて珍妙な技を身に付けてたり(しかも滅茶苦茶強い)。出来の悪いカンフー映画だと思って下さい。

監督は引き続きユエン・ウーピンが担当し、主演にはウー・ジンを抜擢(因みにこのウー・ジン、実は前作で主演を務めたジェット・リーの師匠であるウー・ビンの弟子で、つまり、ジェットの弟弟子)。現在でこそ『SPL/狼よ静かに死ね』でのドニー・イェンとの激闘、『インビジブル・ターゲット』での凄まじいアクションで知られる彼ですが、まあ初々しいこと。その顔立ちたるや、一瞬ウー・ジンだとは気付かないくらいです。妙なメイクのせいで若干ホ○っぽい雰囲気も漂うほど、怪しい色気すら感じさせます。

さて、全体的には前作にあった大作感が鳴りを潜めた感のある(はっきり言えば安っぽい)本作ですが、ジェット・リー(本当はリー・リンチェイと言いたいのですが)のデビュー作である『少林寺』が好きな方、或いは彼の『阿羅漢』にハマッた方は必見です。

「出来が悪い」と言ったのに、何故必見なのか?

何と、ウー・ジンの父親役が、あのユエ・ハイだから!!

これだけで解った方、あなたには必見の映画です。勿論、監督もファンサービスのつもりなのでしょうね。しっかり蟷螂拳を披露させる場を設けてくれています。老いて若干太ったユエ・ハイですが、そのキレは流石。冒頭、ビリー・チョウとは貫禄のカンフーを見せ付けてくれますし、ウー・ジンとの戦いもなかなかのもの。やはり、本物の演武の達人が奏でるカンフーシーンは美しい。

この映画、見所は?と聞かれれば、これで全てです。ウー・ジンの発見、ユエ・ハイに狂喜、蟷螂拳で感涙。カンフー映画や少林寺映画ファンならともかく、このジャンルに興味ない方、或いはファンであってもこれらの要素に興奮出来ない方には退屈極まりない映画だと思います。要はありふれた駄作ってことです。

実際、ユエ・ハイに感激した私でも、映画自体には退屈してましたから(苦笑)

因みにこれは蛇足ですが、音楽はジャッキー・チェンの過去の映画の流用です。『プロジェクトA2/史上最大の標的』、『サンダーアーム/龍兄虎弟』等々。この辺の権利問題ってどうなってるんでしょうね?

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 未登録
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ