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太陽と月に背いて

太陽と月に背いて

TOTAL ECLIPSE

112

4.0

ネタバレ太陽と月に背いて、海へとける

74点 ランボーの詩の才能に惚れこんだ詩人のヴェルレーヌは彼を自宅へ招待する。 その才能に裏付けされたようなランボーの美貌にヴェルレーヌは魅了され、やがて二人は性別を越えて愛し合うようになっていく。 そんな二人の詩人の幸福と破滅を描いた映画。 ランボーはナイフでヴェルレーヌの右手に穴をあけ、ヴェルレーヌは拳銃でランボーの左手に穴をあける。 そんな狂気じみた愛情関係で結ばれた二人の逃避行がハッピーエンドをむかえるわけもなく、ヴェルレーヌの逮捕をきっかけに二人は別々の道を生きていく。 ランボーは鉄のような足を求めてアフリカへ旅立つが、そこで膝に腫瘍をつくり片足を失ってしまい、皮肉にも義足というかたちで本当に鉄の足を獲得してしまう。 それは太陽を言葉でつかまえようとしたランボーに与えられた皮肉な天罰のようで、詩人に限らず、生活より美の探求に身を捧げる人すべての罪を想わせる。 が、なんだかんだ言ってもいちばん注目すべきはディカプリオの美男子っぷり。 たぶんこの時がディカプリオの黄金期で、「ベニスに死す」のビョルンばりに美しい。 天真爛漫なキャラクターと相性のいい俳優でもあるし、ランボー役にはうってつけのキャスティング。 ディカプリオが絡むと、男同士のキスがここまで美しくなるのかと感じた。 「タイタニック」のオファーを断ったマコーレーカルキンの替わりにディカプリオが選ばれたのは、この映画における功績が大きいと思う。

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