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戦火の勇気 (1996)

COURAGE UNDER FIRE

監督
エドワード・ズウィック
  • みたいムービー 75
  • みたログ 2,429

3.55 / 評価:489件

サスペンスであります。戦争ものじゃないよ

  • hes******** さん
  • 2018年12月22日 18時52分
  • 閲覧数 165
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

これは戦争映画ではありません。サスペンスです。イラク戦争を題材にしつつその後日談としての戦時事故調査の過程を描いたものです。キャッチコピーをしっかりつかみ、できれば一枚の簡略的パンフレットも読んでから「戦争映画ではない」との認識を持ってから鑑賞するものなので早とちりした人はさぞかし肩透かしくらうでしょう。当たり前です。もっと慎重に映画選びしてください。

羅生門形式で話が進むのは誰でも語ってますからそこはさておき、メグ・ライアンの短時間の出演でありながらの好演、そしてなんといってもモンフリーズ役のルー・ダイアモンド・フィリップスの名演なしには、デンゼル・ワシントンもマッド・ディモンも引き立たなかったでしょう。

ナパーム弾ってベトナム戦争時代も使われている爆弾兵器で凄惨なもの。あのシーンが出たときには体中が固まり、そして戦争にはいくつものパターンで数々の悲劇が起きているのだという事を知らしめることになった作品でした。

ある意味米国防省が協力を拒んだのもそりゃそうだろうなと感じ入った次第です。アメリカ映画として積極的に売り出さない、あるいはプロモーションも適当でしかなかった点を鑑みると、軍事国家の本音が見え隠れします。しかし、映画という表現手段を通じて戦争の恥部を掘り下げて社会に提供する英断を下す制作会社や監督その他スタッフの覚悟というものも感じられますね。

戦争好きのアメリカと言われることも多い中、恥部を描く文化人映画人もいるという意味ではまあアメリカも「懐が深い国」と言えるのかもしれません。もし某国でこのような映画作ったら、即死刑、監禁、拘束になるかも。

酔っ払いの主人公をデンゼル・ワシントンが演じますがかっこええ~。軍服が似合っていました。アル中になるのも共感出来ました。あんな経験したんですものね・・。ありゃ辛いよ。悪夢も見るし自分も責めるだろうよ。その彼が立ち直り仕事をやり遂げる。彼だからこそ役目を果たせた。そこにある暗喩はやはり贖罪と命への畏敬の念。

素晴らしい映画でした。今は亡き、「タイタニック」で一世を風靡したジェームズ・ホーナーの悲しく切ない音楽は秀逸です。幼い少女と祖父母の参加する勲章受章式や、メグの遺言シーン、エンドクレジットの音楽が心をとらえて、今も耳から離れません。名作です。

詳細評価

物語
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