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オセロ (1995)

OTHELLO

監督
オリヴァー・パーカー
  • みたいムービー 47
  • みたログ 75

4.60 / 評価:18件

人の心が生みだす悲劇

  • Shoko さん
  • 2012年8月27日 18時52分
  • 閲覧数 1274
  • 役立ち度 8
    • 総合評価
    • ★★★★★

シェイクスピアの四大悲劇というと「リア王」「マクベス」「オセロ」「ハムレット」。
このうち「オセロ」だけどんな話か知らなかったんですけど、なんともったいないことをしてきたことか!

実はシェイクスピア劇のなかで最も大きな成功をおさめた作品で、17世紀冒頭に初演されて以来、抜群に多い上演記録を誇ってきたそうです。
知らなかった、、なんて無知だったんだろう、、とこの映画をみて心から思いました。

ストーリーは黒人(ムーア人)の傭兵隊長オセロとヴェネツィアの貴族の娘・デズデモーナが相思相愛で、最終的にみんなに祝福されて結婚するところからはじまり、悪人のイアーゴの陰謀によりデズデモーナが浮気をしていると信じたオセロが嫉妬に苦しみ、悲劇の結末にむかう、、。

このように非常にわかりやすく、いつの時代のどんな人にも理解できる「嫉妬」というテーマを扱っているのですが、これがなかなかおもしろいのです。

ケネス・ブラナー、なんで悪人のイアーゴ役?って思ったら、これが一筋縄ではいかない非常に興味深いキャラクター。
外見は誰にも信頼されるとてもいい人で、ものすごく頭の回転も早い。
こんな悪人はみたことがないと思うほど救いようのないワルで、こんな人は絶対地獄に落ちるな~と思うのに、ちょっとコメディのセンスも感じられる。
やっぱりケネスならではなんだろうなぁ。
イアーゴは「リチャード三世」にならぶ悪役ヒーローとどこかに書いてあったけど、私も同感です。

オセロ役のローレンス・フィッシュバーンは「マトリックス」のモーフィアスですね!
彼も信憑性があってとてもよかった。
愛するがゆえの嫉妬にとりつかれた男の苦悩がひしひしと!

「ロミオとジュリエット」に勝るとも劣らない悲恋。
でも「ロミオとジュリエット」の場合は、二人の死のあとにモンタギュー家とキャピュレット家が和解する「ハッピーエンド」があったけど、「オセロ」の場合はまるで救いがない。
みんな死んじゃうし、本当、これで終わっちゃうのって思うほど完璧な悲劇。

環境や運命のいたずらのせいではなく、人間の心の生み出す悲劇という点で、とても興味深いです。
それからイアーゴのセリフに少し同性愛っぽさもありますね???
あとトリビア的にはゲームの「オセロ」はこの戯曲から命名されたそうです。
なるほど~。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 知的
  • 絶望的
  • セクシー
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