聴牌即立直な人生
- 一発太郎 さん
- 2011年1月29日 7時01分
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- 総合評価
1980年代後半のバブル真っ盛りの頃、自分は20歳。
ダブルのスーツを着て、ジェルでツンツンにした髪型。
ユーロビートの大音響の中、ディスコに入り浸る。
ナンパすることが礼儀とばかりに女の子に声を掛ける。
意外と成功率は高かった。馬鹿な男と女が溢れかえっていた時代。
今思えば、吐き気をもよおす程に気持ち悪い。。。ゲェー
この作品を鑑賞してそんな恥ずかしい過去を思い出しました。
女の子をナンパして部屋に連れ込みSEXする。
翌朝、その部屋には男の友達が数人訪れていた。
友達は言う「俺たちは家族同然なんだ」
だから何なんだ?
「あいつの彼女ってことは俺たちの相手もしてもらわなきゃ♪」
ひょろりとしたクソガキども、カモる、コマす、カマす。
解説では無垢な少女マルトを演じたヴィルジニー・ルドワイヤンが登場し、
クソガキどもの環境に異変がおこるような書きぶりだったが、
そんな風には感じられなかった。
少女マルトもまた馬鹿女だったから。
捨てられたイギリス人を追ってロンドンから台湾へ来た女。
4人のうちの一人がマルトに恋心を抱くことをポイントにしてたが、
お前は何の為にわざわざ台湾へ来たんや?とツッコミたくなる。
そんな排他的な日常を描く映像・演出も退屈極まりない。
ツンと匂ってきそうな台北の街並みを映し出すカット。
耳障りな台湾語でまくしたてる演者たちのセリフ。
意味なく大量生産されたトレンディドラマばりの中途半端なお色気。
挿入不要のコメディ丸出しマフィアの存在。
いったい何なんだ?台湾ニューシネマって。。。
でも、自分が抱いた嫌悪感こそが“青春”という解釈につながるのかも。
このクソガキどもが過ごした青春時代が自分の20歳の頃と重なる。
バブルの頃の日本がこの作品の奥に垣間見えました。
原題が「麻雀」?4人のクソガキどもを東南西北の風牌にでも例えたつもりなのか。
ああ、そう言えば20歳の頃、麻雀にも嵌っていました。。。
放銃ばかりの我が人生、いつになれば和了できることやら。。。(● ̄(エ) ̄●)ノ
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