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アルチバルド・デラクルスの犯罪的人生 (1955)

ENSAYO DE UN CRIMEN

監督
ルイス・ブニュエル
  • みたいムービー 6
  • みたログ 17

4.38 / 評価:8件

ブニュエルのブラックユーモア

  • fna******** さん
  • 2007年6月21日 20時49分
  • 閲覧数 276
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

この作品はブニュエルがメキシコで製作した映画である。
出てくる登場人物はメキシコ系がメイン。しかもブルジョア階級だから
紳士、淑女たちばかり。

今日のハリウッドでは、メキシコ系といえばギャグのネタにしか
使われないのだが、この映画ではアメリカ人が笑いものにされている
シーンがあり、アメリカを追放されたブニュエルの復讐がそこに
見え隠れしているような気がする。

本編の内容は、「殺人」願望が強いブルジョアの紳士が次々と
殺人を計画するが、すべて失敗してしまうという話。しかも、
主人公の殺人計画とは裏腹に、第三者が本物の殺人をしてしまう
というブラックユーモア仕立てになっている。

見所は、殺人を計画したものの計画が思わず失敗し、殺そうと
思っていた女性ソックリに作られたマネキンを焼き物の窯で焼いて
しまうというシーンだ。
本当だったらこうして首をタオルでしめて、女性を引きずって
窯まで運んで・・・・と、主人公がマネキン相手に再現して見せる
ところがブラックユーモアたっぷりでいい。

また、ラストシーンで、「呪い」?のオルゴールを池に捨てて
その場を去ろうとする主人公が、ふと木に這いつくばっているバッタを
見つけて、杖で思いっきり刺し殺すのか!と思いきや、殺さずに去っていく
シーンがいい。

メキシコ系の貫禄たっぷりの紳士の主人公と、美しい淑女たちの
堂々たる演技に是非、注目して欲しい。
ハリウッドでは見ることができない映画の一本である。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 知的
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