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アルチバルド・デラクルスの犯罪的人生 (1955)

ENSAYO DE UN CRIMEN

監督
ルイス・ブニュエル
  • みたいムービー 6
  • みたログ 17

4.38 / 評価:8件

悪魔のアイテムの真贋は..。

  • bakeneko さん
  • 2011年5月20日 13時51分
  • 閲覧数 377
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

メキシコの劇作家ロドルフォ・ウシグリの唯一の小説のブニュエルによる映画化作品で、
ある思いこみから、自分&オルゴールに備わっている特殊能力に悩むようになった男の心理的葛藤を描いた奇譚で、ブニュエルらしい―強迫観念やシュールレアリステイックな映像を観ることのできる作品ですが、単純に“主人公が信じている超自然現象は本当か、偶然か?”という事をハラハラしながらあれこれ推理しつつ見入る一級の娯楽サスペンスでもあります。


メキシコ時代のブニュエル作品には、一貫したストーリーの面白さと、芸術としての映像表現を両立させている傑作が多くあります。
本作も“怪奇なアイテム”と“その効力の真贋”というテーマにグイグイと引き込まれる怪異譚であり、
同時に“神経症的圧迫感”と“シュールな象徴”の絵創りに感嘆させられる芸術&文学作品でもあります。

メキシコの陽光の中で繰り広げられる“奇妙な現象”は、あたかも白昼夢を観ているごとき“夢幻感覚”に誘ってくれます。そして、鑑賞者自身の中にもある“ジンクスや縁起へのこだわり”と“超自然的な力”を信じる(または信じたい)精神的な仕組みについても思いを馳せる仕掛けとなっています。

諧謔味のあるユーモアを交えながら終始ドライに展開する物語は、緊張感を保持しつつ一直線に結末まで観客を運んで行ってくれます。また本作はメキシコで制作された映画なので、他のハリウッド作品では会うことのできない一期一会の俳優達を複数観ることが出来ます(特に主人公に関わり合う女性達は“それぞれとびきり美しい”のでメキシコ女優のレベルの高さに驚かされますよ!)。

ブニュエル作品と言っても、難しいテーマやストレートな性的な表現はありませんので、ブラックコメデイとして安心して鑑賞できる?娯楽作であります。



ねたばれ?
本作の影響を受けたのが、ある体験から死に執りつかれた女性が繰り広げるブラックコメデイ「フェティッシュ」(1996)ですね♡

詳細評価

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