作品レビュー(15件)
- N
2.0点
メインキャストの男性陣がミスキャストな印象。 キアヌ・リーブスは雰囲気は初々しいが、演技はイマイチ。 肝心のジョン・マルコヴィッチがプレイボーイに見えない。説得力がない。 ちなみに宝塚歌劇では「仮面のロマネスク」というタイトルで再演もされている。 そちらの方がストーリーの流れも良い。
- gy
4.0点
ネタバレ数年おきに見たくなる
このレビューにはネタバレが含まれています。 - kih********
4.0点
こういうドロドロ、ネチネチの愛憎劇は苦手だ。なのに、一緒に観た奥方は大いに面白がっていた。このプレイボーイとは比べるべくもない貧相な亭主は、奥様に対して申し訳ない気分になる。そうか、これは女性が楽しむ女性のための物語なのだろう。 面白くないというより、面倒くさい。えらい複雑な人間関係、如何にも暇を持て余している貴族たちの退廃的愛憎ゲーム。口説きの達人でさえ、最後には「理屈抜きだbeyond my control」などという屁理屈を言ってゲームを決着させる。なんだ、これは。 ひとつだけ思いがけず勉強になった場面がある。本題とは全く関係のない一場面だが、貴族の館で演奏されるヘンデルの ♪オンブラマイフ♪ ―― こういうのをサラッと見せるってのが映画の良さだ。 この曲、初演が1738年というから、フランス革命前夜の退廃貴族の時代に符合する。この曲、カストラータ(裏声で高音を歌う男性歌手)のためのアリア。これを実際に男が歌って聞かせる。当時の楽器の伴奏でワンフレーズを長回しショットで聞かせてくれる。やぁ、びっくりした。現代のどんなステージ・CD・DVDより、この映画の方がいい。 バロック音楽の愛好者には、この頃の映画で思わぬ名曲に出会うことがある。ただ残念なのは、この気高きバロックの調べが、この退廃的な貴族階級のBGMに取り込まれていることだ。早く市民革命を起こして、音楽を市民文化に解放させて欲しいではないか。ところが、市民の英雄だったはずのナポレオンがベートーベンを激怒させたように、なかなかうまくいかない。歴史もまた、「理屈抜きだbeyond my control」ということか。
- gag********
4.0点
やっぱジョン・マルコヴィッチとグレン・クローズは上手いね。 バルモン(ジョン・マルコヴィッチ)の女性を振り向かせようとする根気が凄いな(笑) トゥールベル夫人(ミシェル・ファイファー)に最初は拒まれながらも根気よく振り向かせようとする気概が凄いわ。 ナンパ師とはこういうもんなのかね。(笑) ただ、セシル(ユマ・サーマン)を操る下りはやや疑問。 そんな簡単にああいう展開になるもんかね(笑)そんな風に操られるセシルがただの世間知らずのおバカさんにしか見えなかったな〜。 ヌードをちょっぴり披露しているユマ・サーマンも魅力的だったけど、ミシェル・ファイファーもこの時、結構綺麗だったな〜。 キアヌ・リーヴスはこの頃、初々しくて可愛い↑
- oce********
4.0点
「クィーン」で現代のイギリス王朝を見事に演出したスティーブン・フリアーズ。 こちらのコスチューム劇では中世が舞台のドロドロしすぎのまるで昼ドラ。 だが役者が質を一層高めている。 グレン・クローズが嫌味ある芝居で見せれば、マルコビッチとの絡みが濃いいの何のって。 ミシェル・ファイファーにユマやキアヌまで豪華なキャスト陣の演技合戦は見応えあり。 しかし嫉妬渦巻く恋愛劇をよくここまで格調高いものに仕上げたものだ。 話の筋だけ見りゃ欲の塊の人間大集合だしね(笑)
- fbx********
3.0点
始め猿のようなマルコビッチがプレイボーイなんて 出来るかよ、と思ってしまいました。 しかし、しかし、この匂い立つ男の色気。 こりゃ、どんな女もいちころだ。参りました。
- tam********
3.0点
このところ、何ゆえこのDVDをレンタルしたんだっけ? みたいな場面に遭遇することがある。 それも観終わった後に・・・。 同じように情けないのは、 3作借りて帰る途中、「今夜はどれを見ようか・・・?」と考えても1作しかタイトルが思い出せない。 あとの2作はタイトルどころか、どんなシネマってのすら覚えていない・・・・僕の記憶は35分。 この症状を「あるいは健忘症という名のボケ」と呼んでいる。 本「危険な関係」も、そのくちだ。 観終わってから「????」がいっぱい湧いてきた。 例によって英語を流暢に喋るフランス貴族が、 男も女も揃いも揃って恋に命を賭けるお話だった。 マルコビッチさんが上手だし、 フランス貴族のお洋服が豪華だし、 インテリアもまがい物には見えない。 なるほど、18世紀末を示唆する会話もあったので、 いわゆる世紀末のそして革命前の堕落がテーマなのだろう。 日本には「衣食住足りて礼節を知る」という諺がある。 本シネマには 「衣食住足りすぎて礼節を忘れ、愛は冒涜される」 を捧げたいと思った。 生産活動などという概念の無い貴族たちが、 階級にあぐらをかいて愛情ゲームを弄んでいる。 最近「マリーアントワネット」に見た国家中枢の堕落は、 見事に貴族階層にも根付いていたんだな。 若手俳優として初々しい キアヌ・リーブス、ユマ・サーマン(なんと可憐)、ミシェル・ファイファー を今と見比べることも一興。 観どころ一番はやはりグレン・クローズとジョン・マルコビッチが繰り広げる「愛の戦争」だろう。 ここでは女は理性で、男は感情で愛に生きているような印象、 ・・・つまり女性を裏切ると怖いってことです。 でも、しかし、「なにゆえ」このシネマだったんだろう?? 一晩眠ってようやく思い出した ・・・監督スティーブン・フリアーズがきっかけだったんだ。 「ハイ・フィデリティ」で魅せてくれたイーベン・ヤイレはじめ女優さんの扱いの小憎いところが記憶にあったんだ。 そう思えば、本シネマの女優さんたちも皆さんそれぞれに生き生きと魅力的だったな・・・と。 改めて納得したようなしだいで、 やっぱり 「あるいはボケという名の認知症」だな、こりゃ。
- soc********
3.0点
グレン・クローズの悪女っぷりとマルコビッチのいやらしさがよく出ていた。 昔の貴族の人って暇潰しにこういった恋愛ゲームを楽しんでいたんですね。日常茶飯事で普通に秘密裏にこういう事が行われているのは怖いと思った。 人の気持ちはお金で買えない。例え初めはゲーム感覚であったとしても感情が入ってしまったらゲームにはならない。 最初は(役の上で)嫌な奴だなと思った子爵ですが、トゥルベル婦人への償いもあり自ら刺されたのでしょう。気持ちを踏みにじってしまった事でいかに彼女を愛していたかに気付いた。 全てが明るみになり総スカンをくらうのは物語の終わり方としてはスッキリしてよかった。 ドロドロの愛憎劇なんですが、キアヌ・リーブス、ユマ・サーマンの若かりし頃を拝めただけでも充分観る価値ありでした。
- dam********
5.0点
ネタバレ「恋愛の政治学」
このレビューにはネタバレが含まれています。 - louis
4.0点
ネタバレ見栄と虚栄の社交界
このレビューにはネタバレが含まれています。 - keromi
3.0点
ネタバレ豪華キャスト
このレビューにはネタバレが含まれています。 - holy
5.0点
もちろん、いわゆる「演技の手練れ」が沢山出てくる映画ではあります。グレン・クローズもなんだかすごいし、騙され役のミシェル・ファイファーも、ファイファーだからこそこの儚さ、けなげさが出てきたように思います。 …でもでもでも、この映画の焦点はジョン・マルコビッチの邪悪なまでのものすごさ、いやらしさにあるんじゃなかろうか?と思うのです。特に、いわゆるわかりやすい「容貌の美しさ」に負ういやらしさではないだけに、本当に本当に邪悪なイメージ。こんなすごい人に魅入られてしまっては、そりゃ破滅にもなろうなってな感じです。なんだか息を呑んでしまうような感じでした。
- kim********
4.0点
やっぱり人間は愛には勝てない、馬鹿にすればするほど深く傷つくだけ、もう一度みたいですね
- mak********
4.0点
昔の貴族って、お金は領地から勝手に入ってくるから、働く必要なくて、暇を持て余していたみたいだから、 恋のゲームでもしなければ、退屈しのぎができなかったのでしょうが、これはあまりにもひどいです。 ふられた腹いせをたくらむ、侯爵夫人、なんていやな女なんだ。 ほかにすることないのか・・・ボランティアとかさあ。 などと、思わず言いたくなる。 そしてそれに協力するプレイボーイの子爵は、いやらしいけど、どこか魅惑的なんだなあ・・・演技うまいですね。 証拠の手紙を欲しがるのだけど、これがなんとも皮肉なラストに結びつくのです。 策士、策に溺れると言ったところかな。 貧乏人の音楽家役のキアヌだけが、爽やかで輝いて見えた。
- kem********
4.0点
ジョン・マルコヴィッチがとても素敵。映像も綺麗で出演者も豪華。若きユマ・サーマンが可愛い。グレンクローズ演じるメルトイユ侯爵婦人は強くでも寂しい女性の性を見事に演じている。