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危険な関係

危険な関係

DANGEROUS LIAISONS

121

gy

4.0

ネタバレ数年おきに見たくなる

数年おきに見たくなる。それもめちゃくちゃ見たくなる、不思議な映画である。 やってることはえげつない恋愛遊戯なのだが、衣装・音楽・役者の演技・テンポ、とてもいい。 2時間くらいあるのだが毎回一気見できる。 マルコビッチがユマ嬢を篭絡する一連の流れは何度見ても飽きない。 さすが熟練のオッサンの年季の功、というべきか。 若きユマ嬢は10代のあやうさと不安定さ、初恋のトキメキと無知にも 快楽におぼれていく様を見事に演じてくださった。 ウラで操るグレンクローズの悪女っぷりは圧巻。男に偉そうに言われたくないんだよアタシはといきまきつつ、見事に人の心を操り、紅顔の美少年キアヌ君までモノにしちゃうんだからアッパレ。 そのキアヌ君はユマ嬢に一目ぼれで、それなのになぜグレンクローズにも行ったのか?そのあたりは謎。熟女の口車で簡単に落とされちゃったんだろうな、とは思うけど・・。 かといってグレンクローズに溺れるわけでもなく、ユマ嬢から誘いがかかったらソソクサとユマ嬢のほうを選ぶし、ただのバ〇にしか見えない。 まあユマ嬢のほうもマルコビッチに「教育」されちゃって体はすっかりマルコビッチになじんじゃって、そのあと純粋にキアヌに心を寄せれるわけもなし、もう途中からマルコの背中で手紙書いたり、完全に恋愛遊戯の罠にはまってしまってて、汚れなきスミレの花がハエとり食中植物に変容したかのようなわびしさがある。 美しく貞淑で知性もあるはずのファイファー女史がなぜマルコビッチに落ちたのか、見れば見るほどイマイチよくわからないが、まあそういうこともあるのだろう・・・。 どう見ても胡散臭い男なのに、ねえ・・・。いやだからこそ、なのかしら? ラストは心がズシーンとなる。 すべてが露見して、すべて「終わった・・・」。 グレンクローズの演技の素晴らしさよ。 その後のグレンクローズはどうなったんだろう。田舎に引っ越してひっそり暮らすしかないと思うんだけど。 さらに、ユマ嬢はどうなったんだろう。 あのあと幸せになれたんだろうか?罠におとされた自分の愚かさ、ゆがまされた貞節、もう戻れないであろう純粋な心、失ったものの大きさを本当に後悔するにはもっともっと時間が必要だと思うけど。 俳優陣がピタリとはまってて、音楽衣装ともにすばらしく、洋画なので自分の生活や歴史とはかなりの距離がある。 だからえげつないことやっててえげつない終幕でも、サクッと見れてあーおもしろかった(満足)となるのかもしれない。

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