ミルドレッド

UNHOOK THE STARS

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ミルドレッド
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(5件)


  • とっちりんこ

    5.0

    ネタバレ空の巣症候群応援作品!

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • どーもキューブ

    4.0

    ミルドレットとジェイジェイ

    1996年作品。「私の中のあなた」が静かなヒットを飛ばしている。脚本(他一名)監督ニックカサヴェテス。初監督作品。 米インディーズ映画の叙情派の始祖、ジョンカサヴェテス監督の息子さん。ニックは、俳優もして、今は父同様監督にシフトチェンジ。お父さんのジョンとは、一味違うテイスト。本作は、彼の柔らかい「人柄」が滲むようなドラマ感覚をつむいでおります。前半のフィルムカットが変わる瞬間の俳優のしぐさや表情の素晴らしい変わり際は傑出した良さが表現されてると思います。JJのパンを食べるシーン等、、。  実際ニック監督の母である女優、お気に入りジーナローランズことミルドレットおばさん。娘のモイラケリーと同居。ある日、いさかいからモイラは家を出ることに。 そこに、家の前の凶暴な夫婦。マリサトメイ扮する荒くれ気まぐれ夫婦と知り合います。そんなおり彼女からJJという可愛い男の子を預かることになるジーナ。 ミルドレットとJJの優しい日々がはじまります。 ジーナローランズのすべてを包み込む優しさが本作の魅力です。決して活発、平坦でない今までの道のり。娘モイラケリーとの関係。ジーナの奥深い優しさ。JJとのふれあうシーンに何度か目頭が熱くなります。中でも歌のシーンや新聞配達のシーンは、自分の子供のころを想起してジーンときてしまいました。 ジーナのある意味大きな成長と決断の物語。彼女は年老いて、孤独を自覚しています。華麗に巣立った息子とうまくいかない娘、心の距離。自分に正直に疲弊を感じ、どこかJJとのささやかなふれあいに全精力をむけるミルドレットの母性愛、心境の静かな変化。そんな彼女を取り巻くハスッパなマリサトメイ、彼女の荒れた言葉と気のつっぱり。息子たちとの食事シーンは笑えます。娘モイラケリーの美貌と大人びた暴言。友達になるフランスの名優、ジェラールドパルデューのおっきなのんきさとつかのまの会話。ラストのいさぎよさ。 ミルドレットのほんのひとときの子供とのふれあい。取り戻すかのような母性愛。可愛い子役ジェイクロイドとの時間。ある女性の子供預かり物語ですが、なにか心にひっかかるドラマセンス、心にほんのり通う柔らかい気持ち、ドラマと役者の表情。ありふれた感情を丁寧にこしたニック監督の手腕の良さ。わかりやすいドラマ性やはっきりした落ちはありませんが、ニック監督のあたたかいまなざしがすでに傑出している小品なドラマです。追伸本作お気に召した方は、父ジョンカサヴェテス監督作品も是非!父は激しくアダルトなフィルムドラマ作家でございます。推薦は「こわれゆく女」は凄いです!

  • mov********

    3.0

    ちょっと、身につまされる思いでした

    ミルドレッドの娘を見ていると、結婚していない娘が、まだ家にいる親というのは、どこの国でも心配なんだなぁと、身につまされる思いがした。 でも、ミルドレッドはいつまでも母であり、女。ちょっと男性とお酒を飲んで楽しんだりもして・・・。 ちょっと冷たい息子とは、一緒に住まない方がいいかもね。子供たちに頼らず、力強く生きていってほしい!と思った。

  • 神重則

    4.0

    日常と心の葛藤

    娘をよくしたいという親心が強すぎて、肝心の娘から敬遠される・・これは映画だから描かれる話ではなく、どこでもあるありふれた日常。遠隔地に住む息子夫婦に授かった赤ちゃんの世話は息子夫婦との同居を意味し、イマイチ本音がわからない嫁との同居を意味する。そこにも心の葛藤がある。誰しも悩むところだろう。自由きままな日常を捨てられるか、さりとて同居の娘は家出・・・、結局どちらでもない、新天を選ぶ。この辺は、地域との関わに愛着を持つ日本人はなかなかできない選択ではある。

  • coc********

    4.0

    50代、輝く女性

    ミドル/アッパーミドルクラスの上品で知的な未亡人ミルドレッド。子供達も巣立ち、ちょっと手持ち無沙汰な毎日を送っている所に、自分とは真逆でちょっと放任ぎみな近所の若い母親モニカが息子ジェイジェイを一日預かって欲しいとやってきます。 結局ミルドレッドから進んでジェイジェイの面倒を毎日看る事になるのですが、ジェイジェイはあまり両親から色々教わっていないせいか、無口な子供です。ミルドレッドは自分の子供達にして来た様に言葉を教え、歌を教え、サンドイッチの作り方まで教え、たっぷり愛情をかけてジェイジェイに接し、親友になります。 このジェイジェイの可愛さといったら!ミルドレッドおばさんでなくても、面倒をみたくなってしまうような可愛さです。ちょっとした表情も可愛いのですが、ミルドレッドとの素直でつたない受け答えに顔が緩んでしまいます。でも時々見せる表情の中に、幼いながらにもぶっ飛んだ母親のモニカよりもしっかりしてそうな何かが垣間見えます。 ジェイジェイの若い母親モニカをマリサ・トメイ演じているのですが、荒い言葉使いに、タバコと酒。ダメ夫が出て行ったので、工場で仕事をしながら子供の面倒も見なければならず、その状況にぴりぴりした女の役を巧く演じています。めちゃくちゃな事して放任している割に、それなりに息子の事を気に掛けてはいて、だんだんと落ち着いて母親らしい感じになって来ます。それと対象的に、今まで母親で子供達の事ばかりを気に掛けて来たミルドレッドは、自分の人生を生きる事に目覚めて行きます。 母親である事と、女として自分の人生を生きる事。それをこれからまだ長く母親をしなければいけない若い女と、母親業を卒業してこれから女として新たに自分の人生をスタートさせて行く中年の女を通して描き出しています。性格も状況も正反対の二人が程よく影響し合い、自分の人生を変化させて行きます。 ミルドレッドを演じているベテラン女優ジーナ・ローランズが、強く、美しく、どんどん輝いて行くのがとても素敵です。

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