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クローネンバーグの性なる世界
- 一人旅 さん
- 2015年8月15日 21時45分
- 閲覧数 1630
- 役立ち度 5
- 総合評価
第49回カンヌ国際映画祭審査員特別賞。
デヴィッド・クローネンバーグ監督作。
自動車の衝突事故に性的興奮を覚える男女を描いたドラマ。
クローネンバーグの変態性が遺憾なく発揮された作品。常人の理解可能の範疇を遥かに飛び越えた衝撃の未知の性世界を目撃する。男女が裸で交わることで得られる肉体的快感と、物質である自動車の衝突が奇妙に結びつく。カーセックスと言えば車内での性行為を意味するが、本作では走行中の自動車が激しくぶつかり合う光景も文字通りカーセックスの一種なのだ。同乗者は自動車と性的に一体となり、衝突=セックスを繰り返す。はっきり言って意味不明で、「何を見せられているんだろう?」と疑問に思わざるを得ないが、人間の内に秘める欲望の多様な可能性を感じさせる。性癖や愛し方、愛の対象は人それぞれで、他人のそれらに共感を覚えづらいことも確か。もしかしたら自分の中にも、性的興奮を与える未知の何かが眠っているのかもしれない。本作ではそれがたまたま自動車の衝突という変わり種だった.....と無理やり理解することもできるが、やはり共感はできそうもない。
過激な性描写が満載で、ホリー・ハンターは脱ぐし(『ピアノ・レッスン』の艶かしさには遠く及ばず)、良く知らない二人の女優もしつこいくらい脱いでいる。
詳細評価
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- 不思議
- 不気味
- セクシー
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