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エキゾチカ

エキゾチカ

EXOTICA

104

ara********

4.0

ネタバレエキゾチカ

まず、最初にハッキリしておきたい。 この映画は、エロがメインの映画とは全く別次元の話だ。 登場人物には過去、心に深い傷を負い、現在も引きずり続けている税務調査員フランシス・ブラウン。(ブルース・グリーンウッド)。 そして裏稼業で稀少動物を密輸するペットショップを経営しているトーマス。(ドン・マッケラー) ナイトクラブ「エキゾチカ」のダンサー、クリスティーナ。(ミア・カーシュナー) そのナイトクラブ「エキゾチカ」でDJを勤めるエリック。(イライアス・コティーズ) もちろん他にもいるのだが、大雑把には上記の人物が主となる。 フランシスはクリスティーナにゾッコンで毎夜のように何時間もこの「エキゾチカ」で過ごす。 「エキゾチカ」では踊り子には決してタッチしてはいけないという掟がある。 しかし、DJエリックの誘導により、フランシスはクリスティーナにタッチしてしまう。 エリックはかつてのクリスティーナの恋人でもあったのだ。 ・・・と、ここまでは淡白に考えてしまいがちなのだが、ウラがあるのだ。 なぜ、フランシスはクリスティーナにそこまでゾッコンだったのか? どうしてDJエリックはそんな事をするのか・・。 答えはエンドクレジットの流れる前の数分間でパズルが合致するしくみだ。 ただ、このパズルにはイマジネーションも必要になる為、単純明瞭のスッキリ爽快レベルでは無いことは確か。 人間はそれぞれに人には言えない秘密を持ち、綺麗事だけで片付けられないものもあったりする。 時には人に依存したり、癒しを知らぬ間に求めていたり・・繊細で実に難解な生き物だ。 ゆえにスッキリ爽快レベルにはならないのだ・・・と勝手に解釈してみたい。w 「エキゾチカ」には様々な人が出入りしている。 今回の登場人物はその中のたった一握りでもある。 「エキゾチカ」を追い出されたフランシスは違法ペットショップのトーマスを半ば脅してDJエリックを殺害しようと目論む。 しかし、DJエリックは『オレは知ってるんだ・・』と。 物語途中に流れる気だるいミュージック、そしてレナードコーエンの「エヴリバディ・ノウズ ・・」(みんなは知ってるよ)がタイム差を経てマッタリとマッチしてくる。 このクラブのオーナー(娘)やフランシスが雇っている子守役のトレイシーの絡み方も実に興味深い。 途中途中に夜の帳から開放されたような鮮やかな日中の映像が登場する。時系列を遡るシーンだ。 この映像がフランシス、そしてDJエリック、クリスティーナを現在の時系列ポイントへ導き交錯させる重要なシーンになっている。 僕は今回ざっと流し観をしただけなので、一回観るだけでは気付かない点も多かれ少なかれありそうだ。 マジックミラーの視点も面白かったし、何か含みがありそうだ。(壁の写真も・・。) 時間を空けてまた観てみても良いかも知れない。 しかし、登場人物の彼ら・・個性豊かな面々と思いきや、僕らも然程差があるようには感じない。 (あ、オレ、ゲイじゃないよw・・人間、抱えてるものは多かれ少なかれあるって事です。) 緩やかなピアノの旋律・・気だるい音楽・・・レナードコーエンの歌がエンドレスに回想する。 エキゾチカのオーナー:『Exotica is special place.』(ここは特別の店よ。) やはり今夜もクリスティーナはエキゾチカで踊っているのだろうか?・・・

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