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リチャード三世 (1995)

RICHARD III

監督
リチャード・ロンクレイン
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4.13 / 評価:24件

1930年代英国?でのリチャード三世

  • bakeneko さん
  • 2011年6月2日 14時48分
  • 閲覧数 1042
  • 役立ち度 10
    • 総合評価
    • ★★★★★

最近では映画監督として「アイリス」、「あるスキャンダルの覚え書き」と佳作を連打しているリチャード・エアー の傑作舞台の映画化作品で、シェークスピアの“リチャード三世”を1930年代の架空の大英帝国に置き換えた野心作であります。

知名度の高いシェークスピア作品は原作“そのまま”ものの他に、時代や舞台設定を変化させたものが沢山創られていて、観客は“設定が代わったことの効果=原作アレンジの巧みさ”を楽しむ事が出来ます(例えば“ハムレット”には、現代のニューヨークやフィンランド、19世紀のデンマーク等に舞台を移した作品が沢山有りますし、“リア王”&“マクベス”は黒澤=戦国時代劇バージョンが、そして“ロミオとジュリエット”に至っては鉄腕アトムの1エピソードまでもあります)。
本作は、時代(というか生活文化&科学技術)設定を1930年代の大英帝国に置き換えています。そして、服装や風俗などのファッションや銃器等の近代兵器に、原作にはない(=現代に近い)感触が加味されたことで、歴史劇がより身近に感じられると共に生々しさも倍増しているのであります。
ただ、そのままでは原作をアレンジしても当て嵌めることが出来なかった部分は現実の歴史とは異なっていますし、実際には風雲急を告げていたヨーロッパ大陸との国際関係も殆ど出てきません(ここを上手くやるともっと面白くなったのにな~)。
役者は、自身がプロデュース&主演もこなしているイアン・マッケレンを始めとして、アネット・ベニング (Queen Elizabeth)
ジム・ブロードベント (Buckingham)
ロバート・ダウニーJr. (Earl Rivers)
マギー・スミス (Duchess of York)
ナイジェル・ホーソーン(George Duke of Clarence)らが、英国演技人の実力を魅せてくれます。
冒頭の奇抜なオープニングに比べると意外と原作に沿ったオーソドックスな展開ですが、名優達の演技と1930年代の小道具&音楽に乗って展開する、もうひとつの“リチャード三世”であります。原作の予習はしておいた方が良いと思いますので、ローレンス・オリビエ版「リチャード三世」(1955)を観てから楽しまれることをお勧めいたします。


脱線?
1、 ロンドン塔の“あの事件現場”では、“あなたはリチャード三世が2人の王子を暗殺したと思いますか?”と書いた立て札と共にローレンス・オリビエ版の「リチャード三世」をTVでエンドレス上映していて、観光客がTVの横に設置されたスイッチの“イエス”と“ノー”を選んで押せるようになっています。そして、その数の合計がモニターに表示されているのですが―イエスが1割くらい多かったかな~。
2、 暗殺疑惑も含めて“リチャード三世の行状”について、歴史的資料から明晰に推理して結論を導き出した傑作歴史推理小説が、ジョセフィン・テイの“時の娘”であります(抜群に面白いし、長年の疑問に白黒決着を着けてくれますよ!)

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