パリ、18区、夜。 (1994)

ＤＶＤ化もされていませんが大傑作。
ヴェンダースが「２４時間後に地球が滅びるとしたらこれを観る」みたいな事を言ったとか。
ヴィデオのパッケージの宣伝文句にそんな事書いてあったような・・・
事実だったらヴェンダースって暗いな・・・笑

監督はクレール・ドニ。パリ出身の女性監督ですたい。　
ジャック・リヴェット、ヴェンダース、ジャームッシュなど名匠たちの元で
映画を学び、経て監督デビュー。
これ二作目だったと思いますが、実際に18区で起こった老女の殺人事件を通して
浮き彫りになる移民問題や人種差別、貧困、ete,,
華やかなイメージのパリを見事に打ち砕いてくれます。
とにかくも監督のクールでドライな感性が凄まじいと思いましたね。
ヴィデオがたまにレンタル屋にあります。
傑作ではあるものの、お薦めしづらくはありますが、、
フランス映画好きさんには是非。

ちなみにクレール・ドニ監督、お気に入り登録者は、、、０？　
日本では、俳優の永瀬正敏や黒沢清監督がファン公言してますね。
特に黒沢監督はドゥニ監督のホラー映画「ガーゴイル」を激賞していましたね。
21世紀の映画はここから始まるみたいな事言ってたな。僕は苦手ですけど。

個人的にはドゥニ監督は生理的に合わないです。
エキセントリックに哲学してる脳みそ持ってるの異才なのではないでしょうか。
映像はひどく印象に残るんですけど。
そう言いつつも全作観ているから結局何処かで惹かれているのかも。。笑