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奇跡の旅 (1993)

HOMEWARD BOUND: THE INCREDIBLE JOURNEY

監督
デュウェイン・ダナム
  • みたいムービー 30
  • みたログ 283

4.04 / 評価:51件

3匹が駆ける!大好きな家族に会うために!

  • すみちん さん
  • 2011年7月16日 22時10分
  • 閲覧数 1999
  • 役立ち度 12
    • 総合評価
    • ★★★★★

1961年の児童書ベストセラー「三匹荒野を行く」を
1963年に映画化したのがディズニー。

そんなディズニーが、30年後(93年)にリメイクしたのがこの作品。
昨日BSで観たのですが、下手にCGに頼らない
アニマルアクターたちのガチンコぶりにびっくり!
「体を張った演技」の数々に感心するやら、心配になるやら、
そして、やっぱり泣かされるやらで、忙しい鑑賞となりました。


◆神々しいタイトルだけど、基本はギャグテイスト

飼い主一家の諸事情による引っ越し。
都会に行くため、一時的に知り合いの牧場に預けられた
ラブラドールレトリバーの「シャドウ」、
アメリカンブルドッグの「チャンス」、
ヒマラヤンの「サシー」。

しかし、3匹にとっては人間の諸事情なんてまるで分からず、
「僕ら捨てられた!」「約束を破られた!」
「いーや、私がいなくて絶対に困るはず!」と大騒ぎ。
カルフォルニアのシェラネヴァダ山脈を越えるための
大冒険がスタートします。

「奇跡の旅」というタイトルは、確かに最後まで観ると
「うぉ~、なんと素敵な奇跡…(´;ω;`)ウゥゥ」と
思わず涙がこぼれてしまうのですが、基本、3匹の道中のやり取りは
コントのよう。年老いたシャドウのリーダー力、バカ犬ワンワン♪の
チャンスの無鉄砲ぶり、それを見下す女王様猫サシーの毒舌…

あるピンチのシーンには、「スパイ大作戦」のテーマがBGMに使われ、
猫のサシーのスパイっぷりにアハハハハ。
また「犬vsピューマ(←犬から見ると「うわっ!大きなネコが来た!(汗)」)」も
面白かった!そういった遊び心溢れるシーンと、ドキっとさせられるほど真剣な
シーンの緩急が面白く、大人でも十分楽しめる構成となっていました。



◆3匹が喋るよ!

…とは言っても、CGで動物の口が台詞通りパクパク動くわけでは
ありませんが、声を当てている3人のノリが素晴らしい!
マイケル・J・フォックス、ドン・アメチー、サリー・フィールド。
今回、N●KのBSシネマでは珍しい吹替え版でしたが、
音声を切り換えて、ノリノリの3人の声も堪能しました。
でも、日本の声優さんのノリも楽しくって、どちらもお勧めです。

それにしても、口が言葉に合っているわけでもないのに、被せられた声にグッと
くるのは、3匹の表情が素晴らしいからでしょう。
訓練がよくされているのもあるけれど、撮影時の監督たちの根気やカメラマンの
腕にも感心しました。
犬や猫は人間を見抜く力がありますから、撮る方も生半可な気持ちや眼差しでは、
この作品は成立しなかったと思いますね~

ちなみに、マイケル・J・フォックスの名前を新聞で見た瞬間、
「飼い主役で出るんだ♪」と思い込んでいたのはナイショ(笑
彼がまた元気に飛び回る作品も観てみたいものです。



◆映画で動物を使うということ

3匹の演技はとても素晴らしいし、ラストも大好きな作品でしたが、
どこか「映画」に没頭しきれない自分がいました。

それはかなり過酷なシーンが多かったということ。
特にビックリしたのは明らかに滝ツボに……おっおぉー(略
今だったらVFXで処理できるシーンなのですが、あれは……
でも、動物映画は1つのキャラを数匹使って撮影するのもザラですし、
どうしても動物に負担をかけてしまう点は多々あると思います。

もちろんこの作品も「動物愛護団体の監視下において云々…」と断り書きが
ありますので、いろいろ撮影で工夫はされていたよう。

ただ、映画を長年見続けていると、撮影の妙な裏事情を知ることもあり、
それが良いような悪いような…今回、熱演する3匹を見ながらモヤモヤ。

でも、自分が子供だった時のことを思い出せばいいのです。
80年代の動物映画なんてビックリするほどの過酷さ。
どー考えても数匹死んでるだろ!(汗)みたいなものがたくさんありました。

しかし、裏事情など知らなかった子供の私は、スクリーンの中の動物たちの迫力に
釘付けになり、「映画の中の出来事」と分かっていながらも何度も泣きました。
子供の心には、「目の前で頑張っている動物の姿」が何よりも大事なんですよね。
人間の役者では伝えることのできないものを教えてくれるのです。

動物に演技させること自体を“虐待”とおっしゃる方もいるかもしれない。
でも、演技ができることはアニマルアクターと呼ばれる彼らの“才能”。
彼らにしか出来ないこと、伝えられないことを映画を通して
感じることが大事なのかもしれません。



3匹だけでなく、飼い主一家の行動や絆にもご注目。
「本当の家族になること」の難しさと素晴らしさに触れてみてください。
動物たちが喋らず、淡々とナレーションで進む「三匹荒野を行く」もどうぞ~!

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • 勇敢
  • コミカル
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