ええっ今度は男の子!
- bakeneko さん
- 2013年4月24日 22時53分
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- 総合評価
1926年の傑作西部劇「三悪人」を、少し下った時代を背景に大幅に改変してリメイクした作品で、“Three Godfathers”というタイトルが初めて使われた映画でもあります(オリジナルの「三悪人」の原題は“Three Bad Men”)。
え~、“勝手気ままに生きてきた無頼漢達が赤ん坊を拾ったことから人間性に目覚める”-サイレント時代のジョン・フォードの傑作「三悪人」の設定は、何度もリメイク&換骨奪胎され、現代まで多くの変種を生み出す1大ジャンルとなっていて、「赤ちゃんに乾杯」、「東京ゴッドファーザーズ」なんかもこのジャンルであります(「隠し砦の三悪人」もそうですよね)。
リメイクといっても本作は原作とは時代も異なっていますし、お話の展開も全くのオリジナルといってよいほど前作と違ってきていますから、独立した物語として新鮮に愉しめます。
三人の悪人のキャラクターの描き分けが絶妙で、教養あるアウトサイダー、素朴なはぐれ者、現実主義者の悪漢と三者三様の考え方と思いに納得させられます。そして“基本自己中”な生き方をしてきた三人達だからこそ“自己を犠牲にして子供を助けようとする男たちの不器用な誠意”に感動させられるのであります。
チェスター・モリス、ルイス・ストーン、ウォルター・ブレナンの名演技と西部の過酷な自然描写が創り上げる-“過酷な環境からのサバイバル決死行”を心配しながら見つめる作品で、可愛らしい赤ちゃんの無邪気な笑顔が目標をくれることも納得させてくれる人間ドラマの佳作であります。
ねたばれ?
1、Three○○というタイトルは、聖書の“三人の賢者”:"Three Kings", or "Three Wise Men"に由来しています(そういえばジョージ・クルーニー主演の「スリーキングス」もこのジャンルだなあ)。
2、今度は男の子なのね~と観ていたら、エンドタイトルに“Jean Kirchner”って名前が!(役の上では坊やだけれど)女の子だったのね!
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