来るべき世界

THINGS'TO COME

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来るべき世界
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作品情報上映スケジュールレビュー

本編配信

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作品レビュー(5件)

勇敢15.4%ファンタジー15.4%スペクタクル15.4%かっこいい7.7%不気味7.7%

  • 一人旅

    4.0

    G20の議場にこの映画を垂れ流そう!

    ウィリアム・キャメロン.・メンジース監督作。 イギリスの架空都市エヴリタウンを舞台に、1940年から約100年間にわたり人類が辿る歴史を描いた近未来SF。 『月世界旅行』(1902)『宇宙戦争』(1953)(2005:リメイク)の原作者でSFの父と呼ばれるH・G・ウェルズが1933年に発表した近未来小説「The Shape of Things to Come」を原作にしたイギリス映画で、ウェルズ自身が脚本を手掛けている。 1940年から2036年までの約100年間にわたる人類の歴史を半ば予言的に描いており、その的中率に驚嘆する。 1940年の世界戦争の勃発に始まり、長引く戦争によって崩壊する都市、蔓延する伝染病、圧政的独裁者の台頭、最先端科学都市の建設、そして科学の驚異的な進歩による月ロケット打ち上げまでの人類の苦難と栄光の歴史を、ミニチュア撮影&エキストラ総動員のダイナミックな映像で描き出す。 実際に第二次世界大戦が勃発したのは1939年であるから、本作の設定とわずか1年しかずれていない。 エヴリタウンを支配する独裁者はナチスのヒトラーを想起させる(名前が“ル”ドルフというのもポイント)。 人類が月面を目指すという発想も見事に的中。ただ、実際に人類が月面着陸を成し遂げたのは1960年代末(本作では2036年の時点で未達)なので、科学の進歩はウェルズの予想を大きく上回る速度で進んでいる。 また、劇中チラッと“薄型テレビ”らしき物が映ったり、現代的デザインの航空兵器が複数登場するなど、本作が1936年製作であるという事実に驚かされる。 さらに、未知の伝染病=“さまよい病”の症状がまるでゾンビであり、ゾンビ映画の生みの親であるジョージ・A・ロメロよりずっと以前にウェルズがその原型を創り出していたことが分かる。屋上から感染者を射撃する場面は『ドーン・オブ・ザ・デッド』(2004)とそっくり。感染した妻を殺すか殺さないかで一悶着する場面もどこかで見覚えがあるような…。 テーマは科学の進歩と人類。発達した科学技術の悪用により戦争の大規模な惨禍が招かれるという科学の負の側面を描いていながら、最終的には科学の進歩は人類の必然であると肯定的に捉えている。つまり、進歩した科学を人類がどう扱うかを問うた作品であり、宇宙開発のような平和的使い道であれば科学の進歩は人類に栄光の歴史をもたらすエネルギーとなり得る、としている。科学と人類の適切な付き合い方を示した上で、映画の前半で描かれるような凄惨な悲劇を引き起こさないよう人類に警鐘を鳴らしている。現代的価値観から見れば至極当然の主張なのだが、これが戦前1930年代の映画であることに意義がある。 ちなみに、確認した範囲では本作のDVDレンタルはありませんが、ネットで廉価版DVD(¥1,000前後)を入手できます。

  • e_s********

    4.0

    良いSFは、想像力を豊かにする

    架空の都市、エブリタウン… 第二次世界大戦が、延々と続き 「夢遊病」が蔓延、人に感染するという… 一種のゾンビ… 患者は殺される。 70年代、奇病は終息するが、文明は退化し、西部劇のような風景に… それでも、まだ戦争は続いている… ヒトラーもどきが、牛耳る世界… どうしても飛行機を復活させたい権力者… 翼の国から、かつての市民だと言う謎の男が飛行機でやってくる。 翼の国の人々の世界… ハイテク文明となった、2036年。 「進歩とは、なんだ? 奇抜な機械を作っただけ」 進歩は、止めよう… 対 進歩推進の争い… 人類初の月へ! 主人公が問う 「全宇宙か、無か、どちらを選ぶ?」   現実には、月へ行けたのは、もっと早かったけれど、昔の人が想像した1960年から2036年の世界が興味深かった。

  • ibu********

    4.0

    単なるSFに止まらない含蓄にとんだ作品

    SFの古典を見るのは実に楽しい。 今年に入って、有名なのかもしんないけど自分が全然知らなかった古いSF映画を何本も見る機会があった。 この1936年作の「来るべき世界」(きたるべきせかい)も、そのうちの一本。 他に「ロボット・モンスター(1953年)」とか「地球最終戦争(1961年)」とか「プラン9・フロム・アウター・スペース(1959年)」とか。 「プラン9…」は新橋文化劇場で、その他はGayoで見たんだけど、最近のGyao、こういう古いSF映画を何本もやってくれるので実にうれしい♪ 1936年からの100年間を、技術の進歩に絡めて話を進めていくっていう構成なんだけど、その中でいくつかの年をピックアップしてそこにドラマを入れているので、実質は3つの年のお話が入ってるっていう構成ね。 で、この映画、主要な登場人物の言葉の多くに含蓄があり、文明社会への風刺や警告まで盛り込んであるところが実にいい。 そのおかげで、単なるSF映画に終わらず映画そのものに重みと深みが出ている。 それが、いくつかのセリフというレベルではなく、口から発する言葉の半分以上がそういった内容なので、なんかずっと感心しながら見ていたよ。 もう一つこの映画の興味深い点は、この映画で予測されている技術の進歩より現実世界の技術の進歩のほうがはるかに早く進んでしまったという点。 SF映画って、どっちかというと現実よりも早く技術が進むってものが多いんだけど(20世紀のうちに世界が崩壊してたり、21世紀の最初の年に木星まで有人航行できてたり、21世紀初頭に自己判断能力を持った人型ロボットが大量生産れていたり、とか)、この映画は、1970年の最新型飛行機がプロペラ機だったり、2036年にもなってまだ月まで行けてなかったりする。実際には、1970年にプロペラ機どころか、その前年に月に着陸までしちゃってるよね(^^;) 現実世界の1970年の飛行機は、戦闘機は軒並みマッハ2級だし、爆撃機でさえ超音速機(B-58、Tu-22等)が実戦配備されてるって時代だからね。 ジェット機の概念自体は19世紀に考えられている(つまりライト兄弟によって世界最初の飛行機が飛ぶ前)ので、そのへんをちゃんと調べてればこんなことにはならなかったんだけどねえ。ちょっと調査不足。残念! まあでも、1970年の最新型プロペラ機はなかなか斬新な形態をしているし(全翼機の上に胴体を乗せた感じだけど、翼端に垂直尾翼があってウィングレットの役割になってる!)、まだ複葉機が軍の主力機だったりする国もあったりと、その対比の仕方がとてもおもしろい。 しかし、最新型プロペラ機を持ってる国に、複葉機で攻め込むシーンがあって、それを見た攻められたほうの軍人が「恐ろしく旧式だな」って言っちゃうくだりはちょっと笑えたなあ(笑) ストーリー展開よりも、そういった風刺や設定の部分がなかなかに興味深い映画なので、一度は見ておくことをオススメするよ。 ところでYahoo!さん。「ロボット・モンスター」も「地球最終戦争」もDVD出てるのにここにないんですが・・・ 早急に追加をお願いします。 レビュー書きたい!Y(>_<、)Y

  • nuk********

    5.0

    ネタバレ科学の進歩は人類の幸福と比例するのか?

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • abu********

    4.0

    全宇宙か、それとも無か。

    この映画は、科学の進歩に対して 根源的な問いを提示している。 それは、科学の進歩の先に何があるのか? 科学の進歩が本当に人類の幸福になるのか? という問いだ。 進歩思想と反進歩思想。 好奇心と探究心か、それとも自然に帰れ、なのか、、、。 H・Gウエルズが原作、脚本を書いているが、 彼の先見性にはやはり驚かされる。 最後の台詞がすべてを語っている。 「2つに1つだ。全宇宙か それとも無か。 君ならどちらを選ぶか?どちらを」

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
来るべき世界

原題
THINGS'TO COME

上映時間

製作国
イギリス

製作年度

公開日
-

ジャンル