サンタクロースの眼は青い
作品レビュー(3件)
- bakeneko
5.0点
ネタバレサンタになって触り放題!
このレビューにはネタバレが含まれています。 - mov********
5.0点
ユスターシュは優れた映画監督でありながら、作品数は少なく、興行的な成功ともさほど縁がないようであった。傑作「ママと娼婦」よりも47分のこの中編の方がユスターシュのらしさが出ていてお勧めできる。 地方都市の1人の青年のある時期を描いた物語だが、今見ても初々しい清々しさを感じる。起こる出来事は何の変哲もないが、見ていて飽きない。主演のレオーも素晴らしい。
- fna********
4.0点
あのゴダールが、「最後のヌーベルバーグ芸術家」と言わしめたのが このジャン・ユスターシュ 監督である。 「サンタクロースの眼は青い」というタイトルから連想するのは、 なんとなく楽しげなクリスマスを想起させるが、この映画は クリスマスと大みそかの夜を決してロマンチックには描いてないのが特徴だ。 彼女はいない、金はない、カフェに野郎連中でたむろしているという いわばダメ男が主人公なのだ。(イケメンではあるが) ナンパしても断られ、うまくいきそうになった女からは嫌われて、などなど ああーおフランス(しかもパリという大都会が舞台ではなく田舎町)の男も 女のいない日本人の男とあまりかわらないんだなぁ、と思わず親近感がわいてしまう。 才能がありながら、人生の最後は自殺をしてこの世を去った ジャン・ユスターシュ監督。 そんな鬼才監督の1966年の短編を見ながら、 女がいない男どもは最後には「売春宿」を目指すのかぁ、 と妙な現実味を実感させてくれる映画だった。
1 ページ /1 ページ中