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血涙の志士 (1928)

HANGMAN'S HOUSE

監督
ジョン・フォード
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3.00 / 評価:3件

お嬢さんはボクが守るんだワン!

  • bakeneko さん
  • 2015年4月21日 1時26分
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

1920年代後半のアイルランドを舞台にして、仇を討つべく久々に帰国した独立運動の闘士が、仇が騙して結婚した判事の娘&その恋人を助けて奮闘する物語で、ジョン・フォードの”アイルランド愛”を見て取ることができます。

ケン・ローチの「麦の穂を揺らす風」と「ジミー・野を駆ける伝説」で描かれた”イギリスの半統治下のアイルランド”(この時代では”現代”)で、かたき討ちのために一時潜入帰国した主人公が、故郷で悪行を重ねる敵を探し出し、父親を懐柔して結婚していた娘とその内気な恋人を助けるお話で、統治のアイルランドの複雑な政治状況とアイルランド気質が活写されています。
つまりー
英国の統治下で、お祭りでさえ”マシンガンを構えた英国兵隊が見張っている”
独立運動家を処刑した判事(原題:hangman's houseはこれに由来)やレジスタンスの密告者が重用されているーという政治的状況。

競馬(障碍競争)が盛況
動物(犬、馬)が人間同然に可愛いがられている
使用人でも不正な場合は主人に楯突く、
素朴で気の良い気質だが権力には屈しない
ーというアイリッシュ気質が生き生きと描かれていて、主人公も真面目というよりは豪快な傑物として活躍します。

そして、ジョン・フォードにしては珍しい”幻想&ホラーシーン”も特殊合成で挟み込まれる作品で、「アッシャー家の末裔」等の影響も見つけることができますが。あまり暗く籠らないのは監督の持ち味でしょう。

現在では”アイルランドの苦難の時代”として近代史的に描かれる事象が”まさに現在”だった時代のアイルランド仇討ち物語で、ジョン・フォード映画での伝奇的描写は珍しいですし、犬や馬の躍動感とかわいらしさは出色ですよ!

ねたばれ?
1、このころからアルジェリア独立抗争ってあったんだ!-しかもアイルランド独立派が参加していたなんて!
2、主人公の呼び名””Citizen デニス”のcitizenは単純に”(地域的)市民”というよりは”大儀に順ずる者”として”英雄”や”傑物”の意味で使われています。このようなアイルランド風”Citizen”の表現を映画のタイトルに使った有名例が”Citizen Cane(市民ケーン)”です。
3、聖スチュワートの祭りと字幕に出ていますが、St. Patrick Stewart's Dayですから聖パトリックの日(3月17日ー町中が緑色に!)です。
4、エキストラにジョン・ウエインが出ていますので探してみましょう!(競馬のシーンです)

詳細評価

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