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素晴らしい哉人生 (1924)

ISN'T LIFE WONDERFUL?

監督
D・W・グリフィス
  • みたいムービー 6
  • みたログ 10

3.00 / 評価:2件

驚異のインフレ社会!

  • bakeneko さん
  • 2011年8月2日 14時52分
  • 閲覧数 689
  • 役立ち度 9
    • 総合評価
    • ★★★★★

最初に一言!注意―キャプラ作品(「素晴らしき哉、人生!」= IT'S A WONDERFUL LIFE)じゃないですよ!(本作は―「素晴らしい哉人生」= ISN'T LIFE WONDERFUL?―紛らわしいなあ)
イギリス陸軍少佐ジョッフレイ・モッスの原作のD・W・グリフィスによる映画化作品で、第一次大戦後のドイツのインフレ経済の窮状と、そこに住むポーランド系一家の奮闘を、緩急&明暗を使い分けた語り口で力強く描いた“社会&ヒューマンドラマ”の傑作であります。


え~。映画ファンには、黒澤明の「素晴らしき日曜日」の原典として知られている本作ですが、2次大戦後の東京を舞台に本作を換骨奪胎した黒澤作品は、優れた脚色と時代に即した変更によって“殆ど別物”となっているので両名作とも独立して楽しめます。

時間単位で物価が上昇する=超インフレ経済のベルリンを舞台に、経済が破たんした社会の荒廃した実態と、そこで生きる大学教授一家と周囲の人々の生活への努力が、丹念な生活描写で描かれていきます。そして、そんな窮乏した生活でも“ユーモアと夢と連帯感”が人生を愛おしいものにしていることを、素朴な語り口で見せてくれます。一方で“思いもかけない御馳走のシークエンスの幸福な情景”や“掠奪者と化した労働者とのチェイスシークエンスのスリリングな逃走場面”の感情の盛り上げ方の上手さは抜群で、一級の娯楽作品としての面白さも演出しています。

歴史を絡めたスペクタクルや感情の爆発する劇的な物語がトレードマークだった=グリフスにしては珍しい“小さな無名の人々のお話”ですが、その匿名性故に、本作は時代を超えて様々な問題に悩む人の心の琴線に触れる作品となっています。

1次大戦後のドイツの状況や、“超インフレ経済の実態”を勉強できる作品ですが、抜群に上手な語り部による娯楽作品として素直に楽しめる“ヒューニズムドラマ”の傑作であります。






ねたばれ?
往路に目を付けられて“やばい”のが分かっているんだから、一遍に全部収穫しなくても..(スピードだって出ないし)。

詳細評価

物語
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