戯夢人生

戯夢人生/THE PUPPETMASTER

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戯夢人生
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(3件)

不思議28.6%悲しい14.3%かっこいい14.3%楽しい14.3%切ない14.3%

  • 一人旅

    4.0

    布袋戯

    第46回カンヌ国際映画祭審査員賞。 ホウ・シャオシェン監督作。 日本統治下の台湾を舞台に、実在の人形使いリー・ティエンルーの激動の生涯を描いた伝記ドラマ。 植民地時代の台湾の現実が描かれている。単に領土が占領されただけでなく、日本による支配が台湾の文化や庶民の日常生活に深く影響を及ぼしていたのが良く分かるのだ。太平洋戦争が勃発すると、人形芝居(布袋戯)の題目も中国の伝統的物語から“米英撃滅”をテーマにした過激な題目に様変わりする。人形芝居という台湾ならではの伝統芸能を土台にしながら、そこで披露されるのは支配者である日本兵の戦意高揚を目的とした内容であるのが何とも不思議。また、障子や畳、縁側がある日本家屋が映し出されたり、台湾人が中国語と片言の日本語を織り交ぜながら話したりする。台湾人の団欒の最中にも日本の歌謡曲が流れ、物を買う時の通貨は円だ。台湾を舞台にしながらも、至るところで日本を感じさせる光景が印象的。日本映画だと言われれば信じてしまうかもしれない。 日本が台湾を50年間に渡って苦しめていたのは事実だが、本作では支配者である日本人と現地台湾人のささやかな交流も描かれている。日本人の警察課長が、違法に魚を捕獲した台湾人の少年に対し寛容な態度を示す場面で映し出される平和的で穏やかな川沿いの風景が美しい。 そして、人形芝居はその時々の時代によってかたちを変えながら生き残っていく。戦時中一時的に上演を禁止されても、人形芝居を演じる者と観る者が存在する限りやがては復活する。たとえ日本が表面上は台湾を支配できたとしても、台湾人の文化と精神を根本から破壊することはできないのだ。 日本の支配下で逞しく生きる庶民の哀歓と人形使いリーが辿る変転の人生を、叙情的な風景に乗せて映し出した作品。物語自体に抑揚はなく比較的淡々としているが、人形芝居の可愛らしく細かな動きや、台湾と日本が入り混じったような不思議な日常の風景はやはり魅力的だ。

  • min********

    2.0

    退屈

    元々この映画を知ったのは蓮實重彦氏の映画評本で、えらく褒められていたじゃあ見てみようと思い手にとってみました。まぁ僕は蓮見氏とまるで趣向が合わないので仕方ないかもしれませんが、全然面白くないですね。 基本エピソードの積み重ねなので、ハリウッド流のメインストーリーとかセントラルクエスチョンと呼ばれるものはありません。一人の人形芝居をする男の半生が描かれます。 ユニークと言えるのは、人の死という劇的なシーンをあえて淡々としたナレーションだけで済ませ、結構どうでもいいようなシーンばかり長々と追ってる感じですね。 他の映画じゃあんまり見ない描き方です。 途中日本の植民地描写などありますが、まぁ興味深いっちゃ興味深いですけど大抵こういうのは脚色も入ってますから、割り引いて見るのが常道です。 それにしても退屈でした。言っちゃ悪いですが、これ映画にすることなんでしょうか? そもそも李天祿氏本人が(!)自らナレーションしていまから、本でもいい気がしますけどね。 小津映画のようなものはよく年老いてから分かると言われますが、僕はまだ若いんでしょうかね。

  • はるや 小檜山想

    5.0

    半生ものの描き方

    「激動の歴史に翻弄された人の半生を描く」って、同じ1993年にはチェン・カイコーが京劇の役者を主人公にした作品を発表してて、それこそ波瀾万丈、息もつかせぬ展開で「ある人生のダイジェスト版」を見せてくれて、感動したなんて声がたくさん寄せられてました。 対象的に、こちらは淡々とした流れ。波瀾万丈部分をわざと遠目に語ったりして、感動を誘う物語の起伏に乏しく、息といっても主人公の息づかいが感じられる程度。 どちらが優れているかという問いはともかく(前者はまるで、暑苦しさや凡庸さを感じられるかどうかのリトマス試験紙みたいってこともともかく)、後者の登場人物にいやに親近感を覚えてしまうのはなぜでしょう。

スタッフ・キャスト

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受賞歴

カンヌ国際映画祭第46回

審査員賞

基本情報


タイトル
戯夢人生

原題
戯夢人生/THE PUPPETMASTER

上映時間

製作国
台湾

製作年度

公開日
-

ジャンル