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市俄古 (1928)

CHICAGO

監督
フランク・アーソン
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5.00 / 評価:1件

Droopy!

  • bakeneko さん
  • 2018年4月13日 11時22分
  • 閲覧数 140
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

2002年のミュージカル映画やその元になったボブ・フォッシーのブロードウエイミュージカルの原典となった作品で、元来は実際の事件に基づいた戯曲だったものなので、“法廷もの”としての裁判劇の面白さが前面に出ている-“ブラックコメディ+風刺裁判劇”の傑作であります。

狂乱の1920年代真っ只中の1924年に実際に起こった実際の事件&裁判に材を取った作品で、
“道徳感が欠如した女性による犯罪”が共通している-2つの“情痴殺人事件裁判”の2人の女性被告達を取材したシカゴ・トリビューン紙の新聞記者:モーリン・ワトキンスが当時の狂乱した世相も取り込んで書き上げた戯曲が元になっています。
オリジナルの舞台は1927年にブロードウエイで上演されるや否や、そのブラックな風刺性と悪女達の魅力的なキャラクターが受けて172回連続上演というロングランを記録します。その成功を受けて、早速セシル・B・デミル監督が脚本を買い上げて1928年に映画化したのが本作で、ヒロイン?のロキシーのあっけらかんとした自己中ぶりが爽快さのレベルまで達している諧謔的快作となっています。

浮気な人妻:ロキシーは別れ話を持ち出した浮気相手を誤って殺害する。最初は夫が身替わりになろうとしたが、警察の誘導尋問に逆上して本性を現わした為に彼女は逮捕されてしまう。彼女を愛している夫はロキシーを救うために、辣腕に悪徳弁護士:フリンに弁護を依頼するが高額の弁護料を吹っかけられて…というお話で、自分自身でも制御の効かない天然悪女の暴れっぷりとやり手弁護士の形振り構わず陪審員を乗せてゆく弁護術がみどころとなっています。

オリジナルの舞台は、“全く改悛の情を示さない悪女がまんまと逃げ果せる”-ピカレスクな展開が受けたのですが、映画版は公序良俗に配慮して一応因果応報的な結末になっていて、それまでの狂騒展開とつり合わない決着となっています(それほどまでしても世論の風当たりが強かったので、傑作脚本でありながら半世紀以上も原点に沿ったリメイクがされなかった経緯があります)。
本作単独で観ても、“トンデモ悪女の裁判劇”を愉しめますが、2002年の「シカゴ」と異なり、ヒロイン?は浮気妻:ロキシー・ハートのみで、ライバルのヴェルマや女看守長の出番も少ないし性格も異なっているなど、役柄の大きさや比重をオリジナルとミュージカル版を比較しながら突っ込む見方も出来ますよ!

ねたばれ?
1、 本作で“只の浮気女”だったヒロインを野心的なダンサーにしたリメイクが、1942年に創られたジンジャー・ロジャース主演の「ロキシー・ハート」ですが、公序良俗に気遣って、オリジナルとは180度異なりヒロインは無実という設定になっています。
2、 弁護士がアドバイスする、裁判中の陪審員へのアピール表情のパターンでは、ヒロインに悲劇の名編:「散り行く花」のリリアン・ギッシュの表情を再現させています♡
3、 裁判で舞い上がったヒロインは度々弁護士に“Droopy!(打ちひしがれた態度を)”と声を掛けられますが、Droopyには“しょんぼりした”という意味があります。MGMのマンガのキャラクター“ドルーピー(Droopy Dog)”は、この意味と“垂れ耳”を掛けたネーミングとなっています(玉川良一さんの声が合っていたなあ…)。

詳細評価

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