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ドイツチェーンソー大量虐殺 (1990)

DAS DEUTSCHE KETTENSAGEN MASSAKER

監督
クリストフ・シュリンゲンズィーフ
  • みたいムービー 4
  • みたログ 10

3.60 / 評価:5件

みんな豚になればいい。

  • 玉吉 さん
  • 2009年7月11日 0時51分
  • 閲覧数 595
  • 役立ち度 17
    • 総合評価
    • ★★★★★

1989年。東西ドイツが統合され
東から西に何万という人間が流入した。
その多くは無事に、西側に棲みつくことが出来たが。
同時に、約4%もの人間が忽然と姿を消したという。
はたして、その真相は・・・???


タイトル通り、ジャーマンです。
ポテトでもスープレックスでもありません、
ジャーマン・スプラッタです。

観客が口を押さえて劇場を去ることも厭わず、
ひたすら人体の損壊に異常なまでの執着を見せる。
それが、ジャーマン・スプラッタ。
製作1990年。本作は、そのハシリと言われている作品。

『ドイツチェーンソー大量虐殺』!!!

もう、こんなタイトルだから。
一体どんだけエグいのか?と、こちとら覚悟を決めましたよ。
晩メシ抜いて、毎度お約束のスナック菓子も封印。
で、身体硬直させながらブルブル震えて、
観終わった後は
「ふざけんなばーろー!こんなエグイの造りやがって、
 こいつら絶対頭オカしんじゃねーか???」
・・なんて、そんなの想像してビクついておったのだけど。


果たして。。。

確かに、グロいはグロい。
車に轢かれてババア半分。
頭のてっぺんで火を燃やし、ちょん切った腕から
溢れた血で壁に”世露死苦”ウド・キアー。

ただ。グロ映画によくありがちな
「どうだ!参ったか!参ったと言えええ!!」的な、
多分に歪んではいるものの
サービス精神というかエンタメ魂というか
そんな類の奉仕のココロが、この映画には全くない。

インモラルなグロテスクを目にして
「ゾッとする」とか「オエッとなる」とか
そんな反応をも敢えて
自発的に楽しもうとする態度の一環と捉えたとしても、
この映画はそこに向かっていない。

例えば。剃刀で目玉を切る様を大写しにした
『アンダルシアの犬』のように。
グロテスクを通して、
この映画はハンパなく猛烈に怒っている。
口角に泡を飛ばし、顔面を真っ赤に膨れ上がらせ、
喉が嗄れんばかりに怒号を発しているのだ。

それが何に対する怒りなのかは、分からない。
ベルリンの壁が崩れ、
やがて訪れた混乱に対する畏れだろうか。それとも・・
分からない。
だいいち自分に、それを共有する資格なんかない。
だって、俺はそんなもんが観たかったわけじゃないから。

そう。俺はただ、
楽しみたかっただけ。・・・あっ・・!?


 なにが残酷だ。なにが不道徳だ。
 自分が首を突っ込んだ周りをしかと見ろ。
 「頭オカしんじゃねーか???」
 この台詞、そのまま返してやるよ。恥を知れ!!


「いやはや。 参りましたなあ~・・」
誰にともなく呟き、俺はスナック菓子の袋を開けた。

詳細評価

物語
配役
演出
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音楽

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