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スター・ウォーズ/ジェダイの復讐 特別篇 (1997)

RETURN OF THE JEDI: SPECIAL EDITION/STAR WARS: EPISODE VI - RETURN OF THE JEDI

監督
リチャード・マーカンド
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4.19 / 評価:697件

いろいろ残念な作品

  • kis******** さん
  • 2020年11月17日 15時09分
  • 閲覧数 222
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

当初、スピルバーグが監督の予定だったのは下の方のコメント通りで、本当に悔やまれる。


事情は、ハリウッドの映画は、作品が始まるとすぐにクレジットを出す慣例があるが、ルーカスが頑なに拒み、ハリウッドの監督協会から離脱してしまったためである。

スターウォーズ1作目は、ハリウッド(その他多くの業界も)もヒットを期待していなかったため大目に見られたが、ルーカスは「帝国の逆襲」でも意向を無視したため「ジェダイの帰還」では揉め事になってしまった。


スターウォーズの有名な出だしに拘りたかったルーカスは、当初監督に起用する予定だったスピルバーグが余計な諍いに巻き込まないように、ハリウッドと関係がないイギリス人のリチャード・マーカンドに依頼をしたのが事の経緯である。


マーカンドは決して悪い監督ではないが、サスペンスの作品が主流だったので、「ジェダイの帰還」は、前2作に比べて、明るさやユーモアは影を潜め、全体的にウェットな雰囲気が漂う作品になった。(特に照明やカメラワークなど)


また、肝心のSFXのシーンも、前2作の圧倒的なオリジナリティーと比べると新鮮味は少なく、ジャバの宮殿も期待外れで、エンドアのバイクチェイスはドリフのコントを思い出し、デススター突入のシーンは「宇宙からのメッセージ」を彷彿とし、マーカンドのファンタジーのセンスの無さを感じることになった。




ただし、前2作に比べて作品が陳腐になったのはマーカンドの責任ではなく、ローレンス・カスダンの脚本にルーカスが口をはさみ、より子供向けに改悪したためである。


本来の脚本がどんな話だったかは、「STAR WARS FAQ」に詳しく書かれているのでそちらを参考にしていただくとして、あっけない帝国の崩壊、イウォークの異常な活躍、前2作に比べてハン・ソロが優しくマイルドなキャラになっているのは、ルーカスの強い意向である。



公開当時、子供ながらに強い違和感があったのはこの事情からだったと大人になってから理解したが、レイアにあんな格好をさせたのはいったい誰なのかはいまだにわからない。

そもそも、スターウォーズ以前の前時代的なスペースオペラのヒロインみたいな恰好のレイアをみて誰が喜ぶのだろう?
あのシーンは当時最先端だったスターウォーズが突然退化したように感じたものだった。



また、野暮なことを言ってしまえば、個人的に「スターウォーズ」は前作と同じ構図をアレンジして使いまわすネタが楽しかったのだが、マーカンドがこの気持ちを全く理解してくれなかったのは残念である。



ひとつは、ミレニアムファルコンが飛び立つシーン。

「新たなる希望」ではタトゥイーンからルークやオビワンを乗せて空に飛び立つファルコンをトルーパーたちが振り返り見上げるシーン。

「帝国の逆襲」では、レイアを乗せてホスから脱出するファルコンをルークが振り返り見上げるシーン。

この二つは同じ構図のシーンだが、明らかに意図的に似せているはずである。

だから、「ジェダイの帰還」では、ジャバをかたずけた後、タトゥイーンから飛び立つファルコンをタスケンが振り返り見上げるシーンがあった方が正解だと思うが、マーカンドはそうはしてくれなかった。



本当に残念である。



また、「帝国の逆襲」でべスピンでハンとランドが再会するシーンでの茶番。
ランドがハンをビビらせてハッタリをかました後、笑って再会を喜ぶシーン。

これを「ジェダイの帰還」では、反乱軍基地?宇宙船?の中で、再びハンとランドが再会した時に、今度は、ハンがランドにハッタリをかますシーンとして繰り返すべきだった。


こうしたユーモアが、サスペンス畑のマーカンドには絶望的に足りなかった。
(イギリス人のくせに)



マーカンドには申し訳ないが、せっかく特別編を作ったのだから、上記2つのシーンを追加してくれたらこの作品のモヤモヤを水に流せたのに、本当に残念である。

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